2017年1月31日火曜日

DCの2大ヴィランと激突!!
『ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』

 
「アメコミ魂」をご覧のみなさま、こんにちは!
年が明けたばかりだと思っていたのに、早いもので1月最後の更新となりました。

さて、今回ご紹介するのは、ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』。
昨年12月に発売されたシリーズ第7弾です。
 

ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1
ジェフ・ジョーンズ[作]
ジェイソン・ファボック[画]
定価:本体2,200円+税
◆好評発売中◆


2011年にスタートした「New52!」の『ジャスティス・リーグ』も、このダークサイド・ウォーをもっていよいよ完結です。
その意味でも重要な作品ですが、もちろん内容的にも見逃せない展開になっています。

第6巻までについてはこちら記事をどうぞ!

 
それではさっそく、最新刊についてみてみましょう。

前作『ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグまでの戦いは、気になる部分を残しつつも、何とか最悪の事態を抜けて一段落しました。

そんな折、アンチマター・ユニバース出身のアンチモニター番長が、別派閥「悪の惑星アポコリプス」のリーダー、ークサイド番長をシメようと、地球という名の体育館裏に呼び出します。
この壮大すぎる裏庭不良戦争を、ジャスティス・リーグ委員長が決死の覚悟で止める……。

ざっくり言うとこんな感じの内容ですが、そのスケールはとにかく壮大です。

 
そもそも、タイトルにもなっている“ダークサイド”(DARKSEIDとはどんなヤツなのでしょう。

ダークサイドは1970年に初登場して以来、DCユニバースきっての超大物として君臨しているヴィランです。

本シリーズ1作目の『ジャスティス・リーグ:誕生』にも登場し、その戦いはチームの結束を強めて、今日のジャスティス・リーグが生まれるきっかけになりました。

ジャスティス・リーグ:誕生
ジェフ・ジョーンズ[作]
ジム・リー[画]
定価:本体2,000円+税
◆好評発売中◆

 
つまりこの『ジャスティス・リーグ』シリーズは、ダークサイドに始まりダークサイドに終わるストーリーだといえるわけですね。

ちなみに、マーベルの大御所ヴィラン・魔神サノスのヒントになったのもこのダークサイドだとのこと。
確かに、アゴまわりやシワ感がよく似ています。
サノスが活躍する作品も、2016年11月に『サノス・ライジング』と『デッドプール vs. サノス』の2タイトルが刊行されていますので、ダークサイド好きの方は(そうでない方も)ぜひご一読を。
思わぬところで旧友に再会したような、ほっこりした気持ちを味わえるかもしれません。


 
サノス・ライジング
ジェイソン・アーロン[作
シモーヌ・ビアンキ[画]
定価:本体2,000円+税
◆好評発売中◆



デッドプール vs. サノス
ティム・シーリー[作]
エルモ・ボンドック [画]
定価:本体1,800円+税
◆好評発売中◆

さてさて、そんな最強ヴィラン、ダークサイドを迎え撃つのが“アンチモニター”です。
DCの日本版公式サイトによれば、1980年に初登場した彼は「これまで人類が出会った中で、最も強力で最も残忍なヴィラン」。
アンチモニターもまた、体格面でも力の面でも大変な大物なのです。
本作ではその正体や過去に何やら秘密を抱えているらしく、これが明らかになっていく点も目を離せません。
そして前述の公式サイトでは、ダークサイドは「この宇宙で最も危険な唯一のヴィラン」だと記載されています。

……えっ、コレいったいどっちが強いの?
長きに渡る(?)この論争についても、ここでひとつの答えが出ようとしているのですから、これまたチェックしないわけにはいきませんね。

よりによって地球で起こる、最強と最強がぶつかり合う最悪の戦い。
ダークサイドにケンカを売ったアンチモニターの狙いは何なのか、
二人の間にどんな因縁が隠されているのか……。

ジャスティス・リーグのメンバーたちは、その謎を解き、破壊を止めることができるのでしょうか。


ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』より

ちなみに。
初心者にとっては、ふたりの邪神の見た目は若干まぎらわしいかもしれません。
鼻から上が覆われており、詰襟の背が高いのがアンチモニター。
顔面がすべて露出していて、よりアゴが強そうなのがダークサイドです。

左側がアンチモニター、右側がダークサイドです

 
登場人物の多くが神または半神のニューゴッズで、多元宇宙を股にかけて戦っているのですから、大きなストーリーになるのも当然ですね。
そんな中、「ただの人間」はむしろ貴重な存在です。
「ただの人間」なのに、ジャスティス・リーグを取りまとめて神々と戦うバットマンは改めてスゴイ……と思っていたら、

ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』より

こんなことを言い出してしまう事態に。
傲岸! ドヤ顔!! 果たしてバットマンに何が起こっているのでしょうか。
個人的にはこのバットマンも傍若無人で大好きです。


本作を読めば当然読みたくなるのは、
続刊『ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 2』ですが、こちらは今年の3月頃発売予定。

ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』には、その後の展開の鍵となるフレーズがあちこちに散りばめられています。
何度でも読み返しつつ、続きを楽しみにお待ちください!

ではまた!

(文責:鈴木絢子)
 

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2017年1月24日火曜日

タートルズ、 ついに脳みそ野郎との直接対決へ!
日本語版最終巻、発売


「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは。
暦の上でも体感でも一年でもっとも寒い時期ですね。
「啓蟄」にはまだまだ遠いですが、アメコミのほうは早くもカエルが活動しております。

ご紹介するのは1月18日に発売された『ミュータント タートルズ 5』です。


ミュータント タートルズ 5
ケビン・イーストマン、トム・ワルツ[作]
ベン・ベイツ[画]
定価:本体1,800円+税
◆好評発売中◆

本国では2011年にスタートしたこちらの新シリーズ。
日本国内では2015年の夏から翻訳が始まり、4人が縦横無尽に活躍してきました。

1巻発売時の記事はこちら

ミュータント タートルズ1
ケビン・イーストマン、トム・ワルツ[作]
ダン・ダンカン[画]
定価:本体2,000円+税
◆好評発売中◆

また、4人の歴史がおさらいできる「大全」なるものもあります。
くわしい内容はこちらでご確認ください。

ミュータント タートルズ大全
アンドリュー・ファラゴ[著]
ピーター・レアード[序文]
定価:本体3,900円+税
◆好評発売中◆


5巻ではアーティストがこれまでのダン・ダンカンおよびアンディ・クーンからベン・ベイツに変わりました。
コミック版の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ロックマン』を担当したアーティストでもあり、
全体的にアニメっぽい印象が強くなっています。
タートルズのかわいらしさも余すところなく表現されていますよ。
表紙はこれまでどおりライターでもあるケビン・イーストマンのアートを使用しているので、1~4巻と一緒に本棚に並べたときの統一感も損ないません!
1月11日に発売されたDVD『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』と併せて、ぜひコレクションに加えてみてください!





さて、タートルズの敵役といえばこの方、クランゲ将軍ですね。

ミュータント タートルズ 5』より


サイケデリックかつポップなピンクのルックスがキュートでスタイリッシュ(?)。
アニメ版でなじみ深いという方も多いかと思われます。
そんな脳みそ野郎と、今回の第5巻でタートルズの4人がいよいよ直接対決です!

あらすじはこちら。↓↓↓

惑星ニュートリノは、クランゲ将軍の侵攻によってピンチに陥っていた。
ひょんなことからそこへワープしてしまったタートルズだったが、惑星ニュートリノを守ることは、クランゲ将軍の魔の手から地球を守ることにもつながっていた。
果たして、4人はこの戦いに打ち勝つことができるのか? その裏で暗躍するフット軍団の目的とは? エイプリルのなんだか怪しい同僚・チェットの正体はいったい――?


混乱しがちな状況でも、4人それぞれの個性が発揮されていて魅力的です。
とくにドニーのメカ好きとマイキーのメカ好きは、緊迫したストーリーの中でいい味出してます。


いい味出してるといえば、本作では「フュージトイド」さんも最高です。

フュージトイドさん。
ミュータント タートルズ 5』より

フュージトイドは、タートルズの原作コンビであるケビン・イーストマンとピーター・レアードが最初に生み出したキャラクター。つまりタートルズの先輩であるわけですね。
のちのヒット作にも重要な役どころで登場させるあたり、作者のキャラクターへの愛着が感じられて、寒い冬にも心が温もります。
愛らしい見た目も秘められたエピソードも、きっと読む人みんなの心をつかむでしょう。

また、もっともっとタートルズを堪能したいという方には、以下のコミックもオススメです。


4人がそれぞれに活躍する短編集。くわしくはこちらへ。

ミュータント タートルズ:オムニバス
ブライアン・リンチ[作]
フランコ・ウル他[画]
定価:本体1,800円+税

懐かしさ爆発必至の旧アニメコミック版です。記事はこちら

ミュータント タートルズ:アドベンチャーズ
デイブ・ガルシア、ケン・ミチロニー[作・画]
定価:本体1,800円+税


こちらは最新アニメシリーズのコミック版。


ミュータント タートルズ:アニメイテッド
ケニー・バイアリー他[作]
ダリオ・ブリスエラ[画]
定価:本体1,800円+税



新作での異色のチームアップも見逃せません。
バットマン/ミュータント タートルズ』では、DCの不動のヒーロー、バットマンとのまさかの共闘!!
闇の騎士に影響されて、4人もなんだかいつもよりダンディに……!?
詳しい内容はこちらでご紹介しています。

バットマン/ミュータント タートルズ
ジェームズ・タイノンⅣ[作]
フレディ・E・ウィリアムズⅡ[画]
定価:本体2,200円+税


多彩なタイトルを振り返るにつけ、改めてタートルズの愛されぶりを実感しますね。
私事で恐縮ですが、現在『バットマン/ミュータント タートルズ』を読んでいるところです。
ゴッサムシティを華麗に舞うスプリンター先生……オツです。

ではまた!
 
(文責:鈴木絢子)


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2017年1月17日火曜日

“アクアマン”日本語版シリーズ、ついに完結!!
『アクアマン:王の最期』発売!


「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは!
早くも20173回目の更新です! 1月も早いもので3週目に突入ということで、やっと正月ボケから抜け出しつつある今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、本日ご紹介するのは、125日頃発売の新刊、『アクアマン:王の最期(THE NEW 52!)』と好評発売中の『アクアマン:王の遺産(THE NEW 52!)』です。
 
アクアマン:王の最期(THE NEW 52!)
ジェフ・ジョーンズ[作]
ポール・ペレティエ、ショーン・パーソンズ[画]
定価:本体2,400円+税
◆2017年1月25日頃発売予定◆
 
アクアマン:王の遺産(THE NEW 52!)
ジェフ・ジョーンズ[作]
アイヴァン・リース、ジョー・プラド、ピート・ウッズ他[画]
定価:本体2,400円+税◆好評発売中!◆ 

この2タイトルはアクアマン単独誌の第2(アクアマン:王の遺産)と第3(アクアマン:王の最期)になるのですが、昨年10月に刊行したアクアマン単独誌第1巻『アクアマン:アトランティスの王(THE NEW 52!)』はもう読んでいただけましたでしょうか。

アメコミファンの方はもちろんご存知だと思いますが、バットマンやスーパーマンと比べると日本ではまだまだ知名度が低いと思いますので、『そもそもアクアマンって…?』とか『アクアマンシリーズを読もうかどうか迷っている…』という方は過去のアメコミ魂もご参考にしていただければと思います。

●アメコミ魂の過去記事●

それでは、今回紹介する2作品の魅力を第1巻の簡単なおさらいも踏まえてお伝えしていければと思います。

1巻の『アクアマン:アトランティスの王』では、地上世界と海底王国、二つのルーツを持つアクアマンが自らの出自に葛藤しながらも謎の生物トレンチの脅威から地上の人々を守ろうと奮闘するアクアマンのひたむきな姿が描かれています。さらに、彼を支える最大の理解者であるメラに支えられ、大きな困難を乗り越えることで、メラと共に地上で生きていく決意を決めるストーリーになっています。

地上の人々にギャグのネタにされても地道にヒーローとして歩み続けるアクアマンの姿が男らしくてかっこいいですね。

さて、第1巻のおさらいはこれくらいにして、本題です。第2巻の『アクアマン:王の遺産』では、アクアマンの宿敵ブラックマンタが登場します。ブラックマンタは自らの父親をアクアマンに殺された恨みと彼自身のある思惑でアクアマンと過去に行動を共にしていた異能集団であり、海底王国の七つの聖遺物の守護者であるアザーズのメンバーを一人ずつ殺し始めます。

※『アクアマン:王の遺産』本文より抜粋

その騒動の中で、メラにさえ秘密にしていたアクアマンの暗い過去が明らかになり、アクアマンは仲間やメラからも不信感を抱かれながらも自らの信念を貫き、ブラックマンタとの再戦を決意します。

※『アクアマン:王の遺産』本文より抜粋

果たして、アクアマンは大切な仲間やメラをブラックマンタの脅威から守り、自らの暗い過去を乗り越えることができるのか!? 宿敵ブラックマンタやアザーズなど魅力的な登場人物も増え、物語は一気に加速していきます。

※『アクアマン:王の遺産』本文より抜粋

3巻の『アクアマン:王の最期』の内容の前に、前述の過去のアメコミ魂でも触れているように、アクアマンの第2巻と第3巻の間のストーリーが存在します。そのストーリーは小社刊行のジャスティス・リーグ第3巻『ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃(THE NEW 52!)』に収録されております。(詳しくは過去の記事をチェック!)


ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃(THE NEW 52!)
ジェフ・ジョーンズ[作]
アイヴァン・リース、ポール・ペレティエ、トニー・S・ダニエル[画]
定価:本体2,000円+税
◆好評発売中◆

アクアマンのストーリーをコンプリートしたい方は是非とも『ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃』も併せてお楽しみください! なんといってもジャスティス・リーグ第3巻は話の規模がでかいです! 地上と海底王国アトランティスの激しい戦いがあったり、アクアマンと彼の弟オームの劇的なドラマが魅力的なストーリーになっています。

さて、最後にアクアマン単独誌第3巻『アクアマン:王の最期』のあらすじです。
これまで地上と海底、過去と現在、ヒーローと王という様々な困難を乗り越え、成長してきたアクアマン。人気ライターのジェフ・ジョーンズが脚本なだけに、読者を飽きさせないドラマチックなストーリー展開でしたが、本書はジェフ・ジョーンズが脚本を担当したストーリーのクライマックスです。

アトランティスの王として歩み始めたアクアマンの前に、長い眠りから目覚めたアトランティスの初代国王である幽王が立ちはだかります。

※『アクアマン:王の最期』本文より抜粋

アクアマン自身も知り得なかったアトランティス建国の秘密も明かされ、幽王との戦いの中で、アクアマンの王としての器が試されます。

※『アクアマン:王の最期』本文より抜粋

グランドフィナーレとなる本書は、やはりストーリーが素晴らしいと思います。まさに海底世界にもぐっているかのように、のめり込んで読めてしまう作品だと思います。

それとアクアマンとメラのラブストーリーも注目ポイントです。優れた王には内助の功が不可欠ですね。

※『アクアマン:王の最期』本文より抜粋

最後までお読みいただきありがとうございました。

ちなみに、アクアマンのことばかり考えているとなんだか寿司を食べたくなるのは私だけでしょうか。笑 寿司屋にアクアマンが来たらちょっと気まずいですけどね。
※アクアマン:アトランティスの王ではシーフード店に来るシーンがありますが、アクアマンが日本に来たらきっと寿司屋に来ますよね。

それでは来週火曜正午の更新をお楽しみに!
 
(文責:関谷怜也)
 
 
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2017年1月10日火曜日

マーベル・スタジオズ最新作公開!
映画『ドクター・ストレンジ』前日譚コミック発売


「アメコミ魂」読者のみなさん、こんにちは!

いよいよ、今月27日(金)には映画『ドクター・ストレンジ』が公開となります!

本作は日本公開に先駆け、昨年11月4日(金)に全米では公開され初登場1位を獲得し公開3日間の興行収入は約8,500万ドル(約88億4千万円!)の大ヒットスタートを記録しております。

先週のアメコミ魂でも記述がありましたが、主演は人気俳優のベネディクト・カンバーバッチ。魔術師という特殊な設定をどう演じるのか、今から楽しみです。

また、時間と空間の概念を超えた神秘の映像世界も本作の魅力として注目ですね。予告編でも出てきますが、現実世界の高層ビル群がねじ曲がったりする特殊効果には驚かされました。

これは絶対IMAX 3Dで観てみたいですね。私のIMAX 3Dデビュー作品になりそうです。


さて、今回ご紹介するタイトルですがそんな期待度大の映画『ドクター・ストレンジ』の前日譚を収録した『ドクター・ストレンジ:プレリュード』です。




この「プレリュード」シリーズは、マーベル・スタジオズ映画公開時に発売されるコミックで映画の前日譚をメインに、そのほかの関連作品で構成されているのが特徴です。
本書は、前日譚となるストーリー3作品のほか新旧のコミック5作品が掲載されています。

それでは、それぞれの収録作品を簡単にご紹介します。


『ドクター・ストレンジ:プレリュード』#1-2

タイトルにあるプレリュードが示すとおり、映画の前日譚を描く2話になります。
どちらも、ドクター・ストレンジが魔法の修行に入る前の物語でありエンシェント・ワンやモルドといったキャラクターたちが登場します。

面白いのは、映画が原作にある程度基づいているものの、登場人物の設定はかなり大きくアレンジされているところでしょうか。


『ドクター・ストレンジ:プレリュード インフィニティ・コミック』#1

デジタルコミック用にリリースされたコミックで、映画の直前までを描いている内容になります。
映画では悪役として登場するカエシリウスが、なにを理由にエンシェント・ワンの教えを背くことになるのかが描かれています。

最終ページがそのまま映画の冒頭シーンにつながるという、まさに映画鑑賞前には必読のエピソードです!


『ドクター・ストレンジ:ジ・オース』#1

2006年~2007年にかけて刊行された読み切りコミックの第1話となっています。
ドクター・ストレンジが自動車事故で、その輝けるキャリアも技術も失った外科医であることを再認識させるような要素も多く、スコット・デリクソン監督は映画制作にあたって、得に影響を受けた原作コミックとして本作品をあげているそうです。

冒頭にアイアンフィストや現スパイダーガールの姿も!


『ドクター・ストレンジ:(2015)』#1

2015年にスタートした、ドクター・ストレンジの単独シリーズ第1話です。

現代風にアレンジされたのか旧作品に比べて、時々冗談を交えるなどユーモア溢れるストレンジの描き方は、より人間味溢れる部分が強調され、親しみやすい設定となっています。

ストーリー中盤、バーで仲間たちと集まる場面ではそのメンバーがみな魔術師というのもクスッとなるポイント! そのメンツが誰なのか、ぜひ本書で確認してみてください!


『ストレンジ・テイルズ』#110

こちらは1963年発売のドクター・ストレンジ初登場のイシューとなります。

昨年末に開催された東京コミコンでのゲストとしても記憶に新しい、スタン・リーがライターを務め、アーティストはスティーブ・ディッコというコンビで刊行されました。

このような今では貴重なコミックを読めるのも、プレリュードシリーズの楽しみといえるでしょう。


『ストレンジ・テイルズ)』#115

初登場コミックと同じ年である、1963年に発表されたドクター・ストレンジの誕生秘話が描かれた号です。
ストレンジの過去であったり、なぜ魔術師になったのかが明らかになっています。


『マーベル・プレミア』#14

1974年発売のドクター・ストレンジ代表作にあたるもので、魔術師シスネグとの時空を超えた大規模な物語が展開されます。

シスネグ……実に奇妙なネーミングですよね。その秘密は物語に隠されています!



以上、ざっとイントロ部分のみをお伝えしてきましたが歴史あるヒーロー、ドクター・ストレンジの時代における変化や映画とコミックにおける設定の違いなどその魅力を存分に楽しめる内容となっています。


一冊のなかにストレンジの魅力が凝縮されている本書は、今月の25日頃発売となりますので、映画を観る前に手に取っていただき、鑑賞後も復習に活用いただければと思います。


最後にこのプレリュードシリーズですが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュード』『アントマン:プレリュード』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ:プレリュード』の4タイトルも好評発売中です。

これらの既刊もあわせて読んでいただければ、より一層各映画の世界とそこから派生するコミックの世界、両方を楽しめるはずです!


それではまた次回に。

(文責:渡辺直経)


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2017年1月3日火曜日

2017年アメコミ映画特集
今年も映画を観てアメコミも読もう!


アメコミ魂をご覧の皆さま、明けましておめでとうございます!

当ブログでは、2017年も引き続きShoPro Booksの邦訳アメコミの新刊情報を中心に、アメコミやその周辺のポップカルチャー情報をお届けしてまいります!



さて、おめでたい新年一発目の投稿は、2017年に公開されるアメコミ映画の話題で盛り上がっていきたいと思います。


2008年、『アイアンマン』の公開を皮切りに、今や映画のメインジャンルに成長したアメコミ映画。先陣を切ったMCUと、その後を追うDCエクステンデッド・ユニバースが中心となって、今後も多数の注目作の公開が控えています。


では2017年 、どんな映画が公開されるのか、早速いってみましょう!


●マーベル・シネマティック・ユニバース
※以下、MCUと表記します。

1月27日公開『ドクター・ストレンジ




ご存じ、マーベル・ユニバース最強の魔術師が、とうとうシネマティック・ユニバースに進出します。主演はベネディクト・カンバーバッチが務めます。天才探偵シャーロック・ホームズや、超人類カーンなど、これまでどこか常軌を逸したキャラクターを演じ、しかもそのどれもがばっちりハマっていたカンバーバッチ。ドクター・ストレンジという、ちょっと実写化が難しく思われるキャラクターも、彼が演じると聞くと不安が逆に期待になってしまいます。映画『インセプション』や『ダークシティ』を思わせる特殊効果や美術も期待をあおりますね。




5月12日『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス





皆さま、お待ちかねの大人気作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編がいよいよ今年公開されます! 70~80年代のヒットナンバーに合わせて、宇宙のならず者たちが銀河の危機を救う痛快作。その続編ではどんな展開が待っているのでしょうか? 予告編では、前作でその身を犠牲にしたグルート(動く木のキャラクター)が、接ぎ木状態で登場します。この通称“ベビー・グルート”は、サンディエゴのコミコンでトレーラーが公開された際、会場に集まった6,000人の観客の心をワシ掴みにしたのだとか。ファンのなかには「マーベル・ユニバースでもっとも可愛いキャラクター」なんてことを言う人もいるみたいです。コミック・ファンだけでなく、広く映画ファンにも受け入れられ、マーベル・スタジオのプロダクション体制のレベルの高さを知らしめた作品なので、ぜひ劇場で体感したいですね。

8月11日『スパイダーマン:ホームカミング




 これまで多くの名作映画を生み出してきたスパイダーマン。リスタートを切る本作でピーター・パーカー役に選ばれたのは新鋭トム・ホランドです。まだあどけなさが残るホランドのフレッシュなスパイダーマン像が楽しみですね。2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも登場済みですが、気になるのは、これまでスパイダーマン作品はソニーピクチャーズによって制作されきましたが、本作ではディズニー作品になるのかどうかという点。どうやらマーベル・シネマティック・ユニバースに組み込まれつつも、現状維持ということで、会社の垣根を越えた展開になるようです。



そして2017年のMCUを締めくくるのは……

11月全米公開予定『ソー:ラグナロク(原題)

昨年のコミコン以降、まだ正式な予告編など公開されていない本作。現在ではハルクの参戦やMCU:フェーズ3を締めくくる大作『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』への伏線、死の女神ヘラの登場などの情報は伝わってきますが、まだまだ詳細は未定。今後の動向がもっとも気になる作品といえるでしょう。ただ、この記事でこの程度の情報で終わるのはちょっと物足りない感じもするので、現在公開されている↓の動画をご覧ください。人間界で過ごすソーの日常を捉えたモキュメンタリー風の予告編です(笑)。





MCU以外にも映画世界を展開している幅の広さがマーベル・コミックスの大きな特徴でしょう。ということで、来年公開のMCU以外のマーベル原作作品もご紹介しておきましょう。

6月『ローガン




『X-MEN』シリーズからのスピンオフとして、これまで二作品が作られた『ウルヴァリン』シリーズの最新作『ローガン』です。予告編を見ていただければおわかりになるかと思いますが、まるで大傑作コミック『オールドマン・ローガン(原題)』を映像化したようなローガンのキャラクター造形が、胸に迫ります。BGMに使われているジョニー・キャッシュ版の『ハート』(オリジナルはナイン・インチ・ネイルズの曲)も世界観とバッチリ合ってますね。どんな作品になっているかとても気になります。


●DCエクステンデッド・ユニバース

MCUと比較すると、まだ企画がランニングしてから間もないだけに、2017年の公開作は2本と少なめですが、それでも気になりますよね。ということで早速ご紹介していきましょう。


8月『ワンダーウーマン



昨年公開の『バットマン vs スーパーマン:ジャスティスの誕生』では、メイン2人を食ってしまう大活躍を魅せたワンダーウーマン。登場シーンで流れた彼女のテーマ曲が観客の心をガッチリ掴みにしたことも記憶に新しいですね。この曲は『マッドマックス:怒りのデスロード』の劇伴を手がけたジャンキーXLによるもの。もともと90年代のビッグビート・シーンを代表するミュージシャンだった人物ですが、最近は映画音楽にも意欲的に取り組んでいます。血湧き肉踊る音楽が、彼女の単独映画で鳴り響く瞬間を劇場で体感したいですね。

11月7日『ジャスティス・リーグ




マーベルがアベンジャーズなら、DCはもちろんこのチーム。皆さんお待ちかねのジャスティス・リーグがとうとう実写映画の世界に殴り込みをかけます! 2013年、『マン・オブ・スティール』からスタートしたDCエクステンデッド・ユニバースが、本作によって一つめの山場を迎えます。バットマンを筆頭に、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグといった面々が登場します。高いプロダクション体制で映画世界を展開するマーベルに、DCがどこまで肉薄できるか、本作がその試金石になるでしょう。


さて、ここまでマーベル・コミックスとDCコミックスの二大出版社の映画化作品の話題をしてきましたが、最後にこの二大潮流ではない、注目作品をご紹介しましょう。


●その他、注目作品

3月3日『アサシン クリード


大人気ゲームシリーズとして名高い本作ですが、マニアなコミック・ファンの方々はご存知のとおり、タイタン・コミックスから二つのシリーズが刊行されています。予告編を見る限り、中〜近世をフィーチャーした世界観や、パルクールを大胆に取り入れたアクションなどゲームファンも納得の仕上がり。主役を努めるマイケル・ファスベンダーのゴシックな風貌も作品世界とばっちりハマっていて、今から公開が待ち遠しい作品の一つです。



4月1日『レゴバットマン ザ・ムービー


レゴという題材をメタ視点で描いた傑作コメディ『LEGO(R)  ムービー』の続編。前作では、アクの強いキャラで強烈な印象を残したバットマンが今回の主役。「これは映画になるぞ」と天丼ギャグを繰り返していましたが、ホントにそのとおりになってしまいました。監督はクリス・ミラーが続投。実は映画ファンには一番見逃せない作品かもしれません。



7月15日『パワーレンジャー


ご存知、東映特撮ヒーローをアメリカでローカライズして人気を博したドラマシリーズ『パワーレンジャー』の劇場化作品。こちらはブーム!スタジオでコミック化されています。予告編を見る限り、スクールカーストの底辺にいる生徒たちがスーパーパワーを手に入れところから物語がスタートすることが伺えます。



10月全米公開『キングスマン:ゴールデン・サークル(原題)
 
前作の原作コミック『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』が、小社から刊行されていることでもすっかりおなじみ(手前味噌ですみません…)。映画『キックアス』(こちらも原作を含む全3巻小社より刊行済…重ねてお詫び申し上げます)に引き続き、原作マーク・ミラー、監督マシュー・ボーンのコンビが手がけたひと筋縄ではいかないバイオレンス作。カルトな人気を誇り、続編が待たれている作品の一つですが、なんと全米公開が10月に延期されてしまいました。予告編を見ながら我慢する期間が伸びてしまいましたが首を長くして待ちましょう。


と、ここまでアメコミ映画のお話を続けて参りましたが、皆さま、いかがでしたでしょうか? また新しい情報が発信されたら、都度ご報告いたします。


それでは今回はこの辺で。また来週お会いしましょう!


(文責:山口大介)


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