2017年11月7日火曜日

まだまだ続く! “REBIRTH”シリーズ最新刊行情報

 アメコミ魂をご覧の皆さま、こんにちは!

 今夏より刊行を開始した“REBIRTH”シリーズ。読者の皆さまよりご好評をいただきまして、今後も話題作を続々刊行する予定です。ということで、今回のアメコミ魂では、今週から書店に並び始める2タイトルをご紹介したいと思います。

 まずはこのタイトルから。


バットマン:アイ・アム・スーサイド
トム・キング[作]
ミケル・ハニン他[画]
定価:本体2,300円+税
◆2017年11月7日頃発売予定◆

 『バットマン:アイ・アム・ゴッサム』に続くシリーズ第2巻では、バットマン世界を代表するヴィランのひとり、ベインが登場します。

 その 気になる概要をこれからご説明いたします。

 本書は2016年10月から翌年1月にかけて刊行された『バットマン』#9-15をまとめた単行本の翻訳版になります。ライターは前巻に続いてトム・キング。メインの作画は前巻収録の序章「バットマン:リバース」を担当したミケル・ハニンが手がけました。『アイ・アム・スーサイド』のタイトルどおり、本書ではバットマン版スーサイド・スクワッドが結成されます。かつてライターのジョン・オストランダーが1987年から1992年にかけて執筆した同チームの雑誌の大ファンだというキングにとっては、待望の題材だったようです。なお本書におけるベインは、それまでのイメージとは異なる姿で登場します。インタビューによると、映画『地獄の黙示録』(1979年)でマーロン・ブランドが演じたカーツ大佐を意識したとのこと。

強化薬「ヴェノム」が抜けて、イメージが刷新されたベイン。


 じつは前巻『バットマン:アイ・アム・ゴッサム』と本書のあいだには、小規模なクロスオーバーが展開されています。「ナイト・オブ・ザ・モンスターメン」と題されたそのエピソードは、2016年9月から10月にかけて『バットマン』#7-8、『ナイトウィング』#5-6、『ディテクティブコミックス』#941-942にまたがって繰り広げられました。内容としては――前巻でヒューゴ・ストレンジ教授が自殺テロに追い込んだ者たちが、その後次々と巨大な怪物に変身して、気を同じくして到来した嵐のなか、ゴッサムシティで暴れまわります。そこで上述誌のヒーローたちが力を合わせて奇怪な怪物どもと戦い、事件の黒幕を追い、さらに市民の保護に奔走する――という物語になっています。前巻で繰り返された“怪物どもがやってくる”というセリフは、こちらのエピソードの前フリだったことになります。ニュー52の『ミッドナイター』で注目を集めた新鋭ライター、スティーブ・オーランドが中心となって各雑誌をまとめ、バットマンの初期を題材にした2006年の作品『バットマン&モンスターメン』をアップデートさせたような波乱の一夜が描きだされました。ちなみに、本書の邦訳化の予定はございません。

 さて、続く2タイトル目はこちら。

ジャスティス・リーグ:アウトブレイク
ブライアン・ヒッチ[作]
ニール・エドワーズ[画]
定価2,300円+税
◆2017年11月7日頃発売予定◆


 本書は、『ジャスティス・リーグ』 #6-11をまとめた単行本の日本語版です。脚本は前巻に引き続いてブライアン・ヒッチが担当し、彼の持ち味であるスケールの大きな事件が描かれます。特に予備知識はありません。どなたでも気軽に手に取って、そのダイナミックな展開を楽しめる一冊になっております。
 前半の「潜在する恐怖」でアートを手がけたのは、マシュー・クラークとトム・デレニク、へスース・メリノの3人。クラークは1994年にデビューし、『アドベンチャーズ・オブ・スーパーマン』『ドゥーム・パトロール』『アウトサイダーズ』などを担当しました。一方、デレニクは、1991年にデビュー。『インジャスティス:ゴッズ・アマング・アス』『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』『ニュー・スーサイド・スクワッド』などを担当。そしてメリノは、1998年にデビュー。主にインカーとして活動しています。
 後半の「アウトブレイク」では、北ウェールズ在住のニール・エドワーズが担当しています。1997年のデビュー以来、『スパイダーマン:シーズン・ワン』『ファンタスティック・フォー』『ジャスティス・リーグ・アンリミテッド』などを担当しましうた。リバース体制においては、月2冊という強行な刊行スケジュールになっているタイトルも多く、このようにアーティストが頻繁に交代しています。
 本書を経由し、物語はミニシリーズ『ジャスティス・リーグ vs. スーサイド・スクワッド』を中心としたエピソードへと繋がっていきます。次巻は第2.5巻という位置づけになり、正統派のスーパーヒーローであるジャスティス・リーグと、アンチヒーローのスーサイド・スクワッドが全面対決するだけでなく、真の悪である謎のヴィラン・チームも登場してさらに激化した闘いが繰り広げられることになるのでどうかご期待ください 。

 それでは今週はこの辺で。また来週お会いしましょう。

 (文責・山口大介)


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