2017年2月14日火曜日

しゃべるアヒルと甘いアヒルを楽しもう!

Happy Valentine’s Day!

アメコミ魂をご覧の皆さん! 今日はバレンタインデーですよ!

そして、今日紹介するアメコミは『ハワード・ザ・ダック:アヒルの探偵物語』です。

ものすごい偶然なのですが、私がこれまでもらった数少ないチョコの中で思い出に残っているのがアヒルのチョコです。

ベルギー生まれの有名なショコラティエ、ピエール・マルコリーニの『アニモ キャラメル』というチョコレートなのですが可愛いアヒルの形をしているのです!

「なぜ? アヒル?? 」というインパクトもあったのですが、チョコレートの中に塩キャラメルが入っていて、とにかく美味しいチョコレートです。 まだチョコ買ってないよー! という方、オススメです!!

普通に四角い高級チョコはよくありますが、今年のバレンタインやホワイトデーは一風変わったアヒルチョコをいかがでしょうか。 

さて、そろそろアメコミの紹介をしないと先輩に小言を言われそうなので、本題です!

本日ご紹介するのは、2月22日頃発売の新刊、『ハワード・ザ・ダック:アヒルの探偵物語』です。甘いほうのアヒルではなく、しゃべるアヒルのアメコミです!
ハワード・ザ・ダック:アヒルの探偵物語
チップ・ズダースキー[作]
ジョー・キノーネス[画]
定価:本体1,800円+税
●2017年2月22日頃発売予定●


日本では1986年に公開された映画『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』で知っている人も多いのではないでしょうか。私は小さい頃にテレビで見たような気がする……というくらいで勉強不足だったのですが、改めて映画を見直すと不思議なアヒルの動きだったり、2013年に日本でも公開された某テディベアみたいに葉巻を吸ったり、平気で人をぶん殴ったり、そのドタバタ劇はなぜか印象に残っており、当時感じた不思議な感情を思い出し、懐かしい気持ちになりました。

ハワードが初登場したのは1973年のホラー雑誌『フィアー』#19で、そこから徐々に人気が上がっていき、ジョージ・ルーカス製作で映画化されましたが、残念ながら映画は悪名のほうが残ってしまったようです。

個人的にはくだらないけど笑ってしまうところとか、無駄にリアルな動きや表情の豊かさが逆に気持ち悪いところが大好きなのですが、時代がついて来てなかったと思うことにします。

気になる方はこの名作(迷作?)映画もお楽しみいただくとアメコミとのギャップがあって面白いと思います。


さて、本題です。本書は2015年3月から同年8月まで刊行されたコミックブック『ハワード・ザ・ダック』全5号をまとめた単行本の日本版となっています。

ハワード・ザ・ダック:アヒルの探偵物語』は映画とは設定や内容は異なります。異次元から地球にやってきたハワードは私立探偵を営んでいます。依頼を受ける中で、様々なマーベルヒーローと協力したり、悪と戦ったりするのですが、彼自身に他のヒーローのような超能力があるわけではなく、あくまでしゃべるアヒルとしてハチャメチャな冒険に巻き込まれていきます。その姿はとてもコミカルで報酬ほしさに死ぬほど頑張る彼の執念に呆れながらも最後は意外とまじめに良いこと言ったり言わなかったり… とにかく、気軽に読める内容になっています。

他のアメコミは歴史背景がどうなっているんだっけ?とかこれは何かの伏線なのでは? と考えながら読み進めるのも一つの魅力だと思いますが、本書はそういった難しい話は一切なし! ハワードが巻き込まれていく事件を一匹の毛なしザルとして、ただ楽しめば良いと思います。

また、本書は様々なマーベルヒーローがハワードの協力者として登場します。ハワードの魅力はもちろんですが、有名ヒーローとの掛け合いも本書の大きな魅力の一つだと思います。

ここからは主な登場人物を紹介していきます。
・シーハルク
 本名:ジェニファー・ウォルターズ。ハルクの従妹で、彼から輸血を受けたことで同様の力を手に入れた。弁護士として、事務所を開設していたが同じビルにハワードが引っ越してきた。

・ブラック・キャット
本名:フェリシア・ハーディ。セクシーでキケンな女怪盗。本書ではブラック・キャットが盗んだネックレスが物語のきっかけとなり、ハワードはひどい目に遭うことに……

・スパイダーマン
 本名:ピーター・パーカー。ハワードの個人誌創刊号である『ハワード・ザ・ダック』
#1(1976年1月号)からの仲で、本書でもスパイダーマンとは親しい関係で、メールをやり取りするほどの仲。

・ロケット・ラクーン
 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員。ハワードとのコミックでの共闘は本書が初めてですが、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)でハワードがカメオ出演したことがあります。本書では二足歩行する動物としてお互い協力します。
ちなみに、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは2017年5月に映画2作目となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の公開が控えています。

・ドクター・ストレンジ
 本名:スティーブン・ストレンジ。映画『ドクター・ストレンジ』(2017年1月)も公開され、日本でも人気急上昇中。至高魔術師の称号を持つ。本書ではアパンダント・グローブという5つの宝石を集めると持ち主をちょっぴり強力にする武器によって地球が破壊されるのを阻止するためにハワードに協力します。

などなど、他にも一瞬だけどページに写りこんでいるヒーローがいます。自分が好きなヒーローがどこに出ているか探してみるのもいいかもしれません。

下記はその一部です。


※1コマ目にさりげなくデッドプールがいる。小さくてわかりにくいからか胸に「DP」の文字が…笑


※1コマ目。キュートなスクイレルガール登場。モフモフした尻尾がたまらない。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハワードみたいにダメなところもあるけど面白くて、男気あふれる紳士(?)になれば、チョコレートなんて簡単にもらえるのかも。

でもバレンタインデーを題材にしたハワード作品があったら、きっと1個もチョコもらえないでイラついてるアヒルのシーンから始まるんだろうな。笑

それでは来週火曜正午の更新をお楽しみに!

だれかチョコくれないかなー……

(文責:関谷)