2016年7月6日水曜日

えっ? あのデップーさんがついに結婚!?
「ウェディング・オブ・デッドプール」発売!


読者の皆様、こんにちは! 「アメコミ魂」ライターの乙間です。
(更新が遅れて申し訳ございません!)

さて、今週のお題を見て、映画『デッドプール』を観たばかりの人は「デッドプールが結婚するって本当?」と思うかもしれませんね。

実は……本当の話なんです。

デッドプールの結婚は、アメリカ本国では2014年の出来事でした。2014年当時のアメコミファンは“びっクリプトン”(月刊『スーパーマン』の中で使われていた感嘆句)と心の中で叫んでいたかもしれません。月刊『スーパーマン』といえば、本誌を翻訳・監修されていた小野耕世先生もデッドプールを読んで「面白い!」と絶賛されていたそうです。 日本のアメコミ界の重鎮も認める“デッドプール”……恐るべしですね。

ということで、今週は、あのデップーさんの結婚式と新婚旅行を描いた『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』を紹介したいと思います。
ⓒ 2016 MARVEL
デッドプールの結婚相手は、シリーズ4.5巻にあたる『デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット』を読んでくれた読者は、すでにお分かりかと思いますが、一応、このブログではお相手の名前は伏せておきますね。
ⓒ 2016 MARVEL
シリーズ第5巻である本書は、内容も作家陣もとても豪華で、この1冊だけでも充分楽しめるつくりになっています。本書は、マーベル・ナウ!シリーズの第5巻にあたる続き物の一作なのですが、実は読み切り作品として読めてしまうのです……。ですので、「ちょっと面白そうだから、ネタとしてこれだけ買って読んでみるか」という人にはうってつけの作品です(多少のデッドプールに関する知識は必要でしょうが)。あ、いや、本当は第1巻から読んでいただきたいんですがね……(汗)。
デッドプールVol.1:デッド・プレジデント


デッドプールVol.2:ソウル・ハンター


デッドプールVol.3:グッド・バッド・アンド・アグリー


デッドプールVol.4:デッドプールVS.シールド

まず、本書の底本の一つになった原書のリーフをご覧ください。

この表紙だけを見ても圧倒されてしまうのですが、それもそのはず。結婚式に参列した数多のキャラクターが描かれたこの表紙は、“史上最多のキャラクターが描かれたコミック誌のカバー”として、2014年にギネス記録に認定されたのです! デップー流の冗談かな、と思った方は「ギネス世界記録」の公式サイトをご参照ください。デッドプール誌の担当編集のジョーダン・ホワイト氏が笑顔で写っている写真も掲載されています。詳しくは、本書の中にも記載されているので、そちらもぜひお読みください。

とにかく豪華な作品なのですが、本書に収録されているお話を簡単にご紹介しましょう。

「デッドプールの結婚」(#27)
表題作である本作は、タイトルどおり、デッドプールの結婚、披露宴を描いたエピソードです。ドクター・ストレンジ、キャプテン・アメリカ、ウルヴァリン、ナイトクローラー、ケーブル、ソー、ハルク、シーハルク、スクイレル・ガールなど豪華な顔ぶれがデッドプール夫婦を祝福しています。「○○を探せ!」のようにとにかく多くのキャラクターが描かれているので、キャラクターの名前を言い当ててみるのも面白いかもしれません。ちなみにウォッチャーもどこかにいますので、探してみてくださいね。さらに本編のあとは、過去にデッドプール誌に携わったライターやアーティストがデッドプールの既婚歴(?)について12編の短編集を寄稿しているので、多種多様な物語を堪能できます。

「東京のハネムーン」(#28)
デッドプール夫婦の新婚旅行は、なんと日本だったのです! 東京の街を仲良く歩く二人ですが、当然普通のハネムーンで終わることはなく、ドタバタ劇が展開されます。この28号が発売された当時、グリヒル先生による浅草を舞台にした可愛いアート(写真右)にジャケ買いした方も少なくないはずです。

「ハリウッドに死す」(#26)
ニック・フューリーを倒すために1950年代にタイムトラベルしたヒトラー。デッドプールは、フューリーを守るために同じ時代にタイムトラベルする。さらに相棒ケーブルも参戦し……まさに抱腹絶倒のストーリー。

「その男、狂気につき」(アニュアル#1)
新シリーズになって、「デッドプールの心の中にいた潜在人格はどうなったのか?」という疑問にこたえてくれるエピソード。デアデビル、ソー、ルーク・ケイジもゲスト出演!

さて、いかがでしたでしょうか。読みたくなりましたよね。ぜひ皆で本書を読んで、デッドプールの結婚をお祝いしましょう! 『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』は7月13日頃発売です。

さらに、本日、公式サイトでアナウンスがありましたが、“デッドプール”シリーズ20万部突破を記念して、デップーうちわをプレゼント。入手方法はコチラをご覧ください。暑い日がさらに熱くなっちゃうかもしれませんが、ぜひゲットしてくださいね。


来週は、単独誌初邦訳の、(デップーさんの元ネタと噂される)あの『デスストローク』をご紹介します。
▲刷りだし見本が届いたばかりの『デスストローク』。トニー・S・ダニエルのアートが冴え渡る!

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では、また来週火曜日の正午に。

(文責:乙間萌生)


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