2016年6月7日火曜日

運命の出会『デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット』
堂々発売!


読者の皆様、こんにちは! 「アメコミ魂」ライターの乙間です。

映画『デッドプール』は、もうご覧になりましたか? 評判がとてもいいみたいですね。もちろん映画も面白いのですが、この機会にぜひ原作コミックでデップーさんを味わってください! デッドプールの原作コミックに関する過去の記事一覧はこちらをご参照ください。

さて、今回は6月15日頃発売の『デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット』をご紹介したいと思います。
ⓒ 2016 MARVEL
2014年にリリースされたデジタルコミック『デッドプール:ガントレット』第1章~第13章をベースにそれらを再編集し、エピローグを追加したのが本書になります。時系列的には、マーベル・ナウ!シリーズの第4巻『デッドプール Vol.4:デッドプール VS.シールド』と、7月13日頃発売の第5巻『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』の間に起こった出来事で、ちょうど“4.5巻”にあたります。本書には、第○巻などとナンバリングされていないので、このエピソード単体でも充分楽しめることができます。とはいえ、この“4.5巻”にあたる本書を読んで第5巻を読むと、120%楽しめちゃうので、続刊の『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』も合わせて読むことをお薦めします!

ではでは、そのエピソードをちょっとだけ紹介しましょう。

人殺しを依頼されたデッドプール。その依頼主とは、なんと“ドラキュラ”だったのです!
ⓒ 2016 MARVEL
ドラキュラは妖魔界を支配するために、夜の世界を支配してきた夜魔の女王シクラーとの結婚を目論んでいました。デッドプールは、ドラキュラのもとにシクラーを連れていくのが任務だったのです。
ⓒ 2016 MARVEL
本書が初登場となるシクラー。いわゆる新キャラですね。夜魔の女王の名に相応しいほど、なんとも妖艶な姿なのですが、実はこれは彼女の仮の姿で……(続きは本編をお読みください!)。

本書では、ヴァンパイアハンターとして恐れられているブレイドも登場します。彼はドラキュラとシクラーの結婚を阻むため、デッドプールの前に立ちはだかります。
ⓒ 2016 MARVEL
話は少し逸れてしまいますが、ブレイドといえば、1998年に『ブレイド』、2002年に『ブレイド2』、2004年に『ブレイド3』と三部作の映画にもなったので、ご存知の方も多いかもしれません。三作品ともメガホンを取った監督が違っていて、それぞれの面白さがあると思います。ちなみに、『ブレイド2』の監督は、『ヘルボーイ』『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』 で名声を手に入れたギレルモ・デル・トロです。『ブレイド2』の予告編は下記になります。懐かしい!

任務遂行中のデッドプールは、ブレイドに襲われたり、中世の騎士の亡霊に絡まれたりと、トラブル続きの旅路の果てに、シクラーに運命的な出会いを感じていくのですが……おっと、あらすじはここまでです(笑)。中盤を過ぎたあたりからは、デッドプールの“パシリ”として有名な、国際テロ組織ヒドラの“ボブ”が笑いを誘ってくれます。緊張と緩和……ちょっとシリアスな場面にボブが出てくるとなんか笑ってしまいますよね。
ⓒ 2016 MARVEL
さらに、ハンプティ・ダンプティを彷彿させる“モードック”が、天才的な頭脳と脳波ブラストを武器にデッドプールを追い詰めていきます。その他にも新生サンダーボルツ(パニッシャー、ゴーストライダー、レッドハルク、エレクトラ)の面々もチラッと登場したりと、さまざまなゲストを交えての珍道中、そして、ドラキュラとの真剣勝負……オールカラー200ページを思う存分ご堪能ください!
ⓒ 2016 MARVEL






最後にイベントの告知です。

2016年6月19日(日)、amu KYOTOさんで開催する「堺三保のアメコミラボ vol.2~アメコミ翻訳出版四方山話&最新刊情報~」にShoPro Booksの山本将隆氏がゲストとして登壇いたします。このイベントは、講師にアメコミの翻訳でお馴染みの堺三保さんを迎えて、コミッ ク、映画、ドラマを横断しつつ、立体的に「アメコミ」を語っていくamu KYOTOさん主催の連続アメコミ講座です。第2回目にあたる今回は「アメコミ出版」の裏側に焦点を当てて講座が展開される予定です。予約・詳細はこちらをご参照 ください(URLのリンクは19日まで)。定員は25名程度で、現時点で残席がわずかとのことですので、ご予約はお早めに。

【開催日程】
2016年6月19日(日) 15:00~17:00 (開場14:30)
amu KYOTO
京都市下京区紅葉町364 (京都駅から徒歩10分)
電話番号: 075-746-4675

【タイムテーブル】
14:30~ 開場
15:00~ 講義開始
16:30~ 質疑応答
~17:00 終了

【参加費】
2,000円

登壇するShoPro Booksスタッフは、“邦訳コミック”の裏話ということで資料をまとめているようです。状況によっては、会場で告知されていないラインナップも発表するみたいです。この“邦訳コミック”の裏話という内容が好評であれば、都内でもShoPro Books単独のイベントとして開催する予定とのことですので、今回参加できない方はぜひそちらに参加してくださいね。

来週は、期待度MAXのハーレイ第2弾『ハーレイクイン:パワー・アウテイジ(THE NEW 52!)』をご紹介します。なんと、日本語版では本書よりDCコミックのロゴが新ロゴに!
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では、また来週火曜日の正午に。

(文責:乙間萌生)


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