2015年9月30日水曜日

ファン待望の邦訳化! メイド姿のデッドプールが大暴れ!!

「アメコミ魂」読者の皆さま、こんばんは! こんにちは! おはようございます!

本日、お座敷を務めるのはデッドプール。ご紹介するのは、今月16日に発売されたばかりのホヤホヤの新刊『デッドプール:モンキー・ビジネス』でございます。
『デッドプール:モンキー・ビジネス』
ダニエル・ウェイ[作] カルロ・バルベリー他[画]
定価:1,800円
◆好評発売中!◆


そう、ファンの皆さまお待ちかね、デッドプールメイド姿を楽しめるウワサの作品です!

本書は、デッドプールの第2レギュラーシリーズをまとめた単行本の4巻目に当たる作品です。この第4巻の邦訳を希望する声がとても多く、いろいろと検討した結果、読者さんの期待に応えようと刊行することに決めました。「続き物だから前後の物語がわからないと理解できないのでは?」と難色を示された方、どうかご安心ください! シリーズ中の1冊とはいえ独立したエピソードなので、本書だけを読んでも充分に楽しめます。

さて、気になるストーリーのさわりをご説明しますと、NYで容疑者不明の殺人事件が発生。犯人をデッドプールと踏んだスパイダーマンが彼を捕縛するも、事件の真犯人は暗殺者を専門に暗殺する“暗殺猿”ことヒット・モンキーであることが判明します。かくして、デッドプールスパイダーマンヒット・モンキーの熾烈なデスマッチが繰り広げられます。

両手両足を駆使してガンファイトを仕掛けてくるヒット・モンキー、それに応戦するデッドプール。鍛え抜かれた戦闘技術を誇る両者のバトルはそれだけでも必見なのですが、そこにスパイダーマンまで絡んでくるのですから、彼らの一挙手一投足から目を離せません。かねてより話題だったデッドプールのメイド姿をはじめ、彼のコメディ・リリーフとしての魅力も炸裂。『スーサイド・キングス』(小社刊)で画力を振るい、ファンの間ではすっかりおなじみになったカルロ・バルベリーのアートワークも存分に楽しめる……など、もうファンはお腹いっぱい、デップーをこれから読み始めたい人には彼の魅力が存分に伝わる、そんな1冊でございます。

さらに担当として注目していただきたいのは、本書の最後に収録された『Hit-Monkey』#1。世界で最も偉大な暗殺者ヒット・モンキーはいかにして誕生したのか? そのオリジンに迫るエピソードです。逃亡中の暗殺者と、のちに“暗殺猿”へと成長するはぐれ猿の、決して甘くない心の交流を描いたハードボイルドな佳作です。このエピソードを読むと、本編がより一層味わい深くなること請け合いです。

ちなみに、本著と同日に『デッドプールの兵法入門』も刊行しました。ロキをそそのかして時空を超える大戦争を巻き起こすという、デッドプールのハチャメチャな魅力が詰まった作品です。こちらも非常に評判がいいのですが、同書の魅力は、また近日中にたっぷりと紹介いたしますので、しばらくお待ちください。

それでは、本日はこのあたりで失礼いたします。


(文責・山口大介)

2015年9月23日水曜日

マーベル実写化まとめ&『ホークアイ』第2巻!

皆様こんにちは!

連休中は、ついに公開の始まった映画『アントマン』などをご覧になられたのでしょうか?

109には話題の映画『ファンタスティック・フォー』も日本で見られるようになり、ますます盛り上がるマーベル系映画界隈。そこで今回は、まずここ最近のアメリカでの動向を簡単にまとめてみました(何かヌケがあったらゴメンナサイ!)

●マーベル・シネマティック・ユニバース系
○映画
『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』来年の5公開に向けて、撮影はほぼ終了! “フェイズ3”の幕開けにして『アベンジャーズ2.5とも呼ばれている本作には、先ほどのアントマンはもちろん、ブラックパンサースパイダーマンも登場予定。映画『ホビット』シリーズやテレビドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』で知られる俳優マーティン・フリーマンの役どころは……?

『ドクター・ストレンジ』来年11公開予定。ベネディクト・カンバーバッチレイチェル・マクアダムスが出演、監督は『エミリー・ローズ』『地球が静止する日』のスコット・デリクソン。もうすぐ撮影開始か。

そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第2弾も2017の公開を目指しているとのこと。

ABC系ドラマ
『エージェント・オブ・シールド』3シーズンが今月末頃に放送開始。超人スパイのチーム“シークレット・ウォリアーズ”が登場予定。

Netflix系ドラマ
『デアデビル』→今月、ついに日本でも第1シーズンの配信がスタートしましたが、本国では来年2シーズンが配信予定。そちらではパニッシャーが登場!

『ジェシカ・ジョーンズ』→映画『ビッグ・アイズ』のクリステン・リッター主演によるシリーズは11月配信予定。来年のシリーズ『ルーク・ケイジ』主演マイク・コルターも姿を見せているらしく、さらに『アイアンフィスト』『ディフェンターズ』と続く展開が楽しみです。

20世紀フォックス系映画●
『デッドプール』→おもな撮影は終わって、あとは来年2の公開を待つばかり。最近はライアン・レイノルズ演じるデップーと新キャラ“ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド”2ショット写真が話題になりました。

X-MEN:アポカリプス』来年5の公開を目指して、おもな撮影は終了。ブライアン・シンガーが監督、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも出演するオスカー・アイザックがアポカリプス、オリヴィア・マンがサイロックとして出演。他には来年10の公開を予定しつつ、先日監督が降板して今後が注目される『ガンビット』や、ヒュー・ジャックマンが演じる作品としては最後になるらしい、2017公開予定の『ウルヴァリン』の3作目が控えています。

さて、マーベル映画として、日本では今年の夏の幕開けを飾った『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。劇中で思わぬ背景が明らかになったキャラといえば、弓矢の達人ホークアイことクリント・バートンでした。そんな彼を主役にしたコミックが、日本では先月末頃発売された『ホークアイ:リトル・ヒッツ』です!
『ホークアイ:リトル・ヒッツ』
マット・フラクション[作] デイビッド・アジャ他[画]
定価:2,000円+税
●好評発売中!●
アベンジャーズの一員ながら普通の人間である彼を描いて、大好評だった前作『ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン』の日本版発売から約1年……2となる『リトル・ヒッツ』では、ホークアイを巡る3人の美女が登場して物語に花を添える一方で、第1巻に登場したロシア人地上げ屋グループとの抗争が意外な展開を迎えます。女難に水難……相変わらず降りかかるトラブルに、クリント・バートン&ケイト・ビショップという“二人のホークアイ”はどう立ち向かうのか!?
『ホークアイ:マイライフ・アズ・
ア・ウェポン』
定価:2,000円+税
●好評発売中!●
今回クリントの前に現れる3人の美女とは……ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)→じつは1960年代にクリントが登場するきっかけを作った元恋人モッキンバード(ボビー・モース)→テレビドラマ『エージェント・オブ・シールド』にも出演している(役どころは違いますが)、長年連れ添っていた元妻スパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー)→同じヒーローチーム所属でビミョーな距離感にあるガールフレンドコミックの歴史も踏まえた、三人三様のクリントとのかかわり方にぜひご注目を。

作家陣としてはマット・フラクション&デイビッド・アジャというおなじみの名コンビはもちろん、去年日本版が発売されて高評価だった『バットマン:ブラックミラー』フランチェスコ・フランカビラがゲスト的に参加して、展開にふさわしい雰囲気のあるアートを見せてくれます。そして、何より本書には2014アイズナー賞ハーベイ賞“ベスト・シングル・イシュー(コミックブック1号ぶんのエピソード)をダブル受賞した神回「ピザ犬の冒険Pizza Is My Businessを収録! クリントが飼っている“ピザ犬”ラッキーの視点から『ホークアイ』の世界を眺める、コミック表現を極めながらも楽しいエピソードです。また、この年デイビッド・アジャアイズナー賞“ベスト・カバーアーティスト”も受賞(前年にはハーベイ賞で同じ名前の賞を獲得済み)、マット・フラクションは別の作品(『セックス・クリミナルズ』)ハーベイ賞“ベスト・ニュー・シリーズ”を受賞しています。
『サーガ3』
定価:1,800円+税
●好評発売中!●
ちなみに、評価という面で現在のアメコミのもう一方の雄といえる『サーガ』も、日本版3が先週発売されました。こちらは今年の7月に、アイズナー賞“ベスト・コンティニュイング・シリーズ(レギュラー発売されているシリーズ)3年連続で受賞したばかり! 読み始めると止められなくなること請け合いのこのシリーズ、よろしくお願いいたします。

クールなスタイルと人間味あふれる物語が融合した稀有なシリーズ『ホークアイ』。第2巻の最後でまた新たな展開を迎えることになるのですが、皆様の応援のおかげで、続く3巻『LAウーマン』も近日発売されることになりました! こちらのほうも楽しみにお待ちください。
▲『ホークアイ:LAウーマン』
※原書イメージ
●近日発売予定!●
 ではでは、今日はこんなところで失礼します。


(文責:中沢俊介)

2015年9月16日水曜日

『ミュータント タートルズ』から目が離せない!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんにちは。

7月から刊行がスタートいたしました、アメコミ版『ミュータント タートルズ』。
みなさん既にチェックしていただけましたでしょうか。
アメコミ版『ミュータント タートルズ』シリーズ
タートルズの生みの親である、ケビン・イーストマンが原作者として参加した本シリーズは、これまでの歴史を大切にしつつも、全く新しいタートルズの物語として登場し、幅広い世代のファンの注目を集めています。

7月29日のアメコミ魂で『ミュータント タートルズ1』をご紹介しましたが、本日はその続編である『ミュータント タートルズ2』と『ミュータント タートルズ3』を、どどんと、まとめてご紹介いたします。

まずは8月に刊行し、好評発売中の『ミュータント タートルズ2』から。
『ミュータント タートルズ2』
ケビン・イーストマン、トム・ワルツ[作]
ダン・ダンカン、マテウス・サントラウコ[画]
定価:本体1,800円+税
●好評発売中●
前巻で離ればなれになっていたラファエロとついに再会し、4人そろったタートルズ
兄弟・そして家族との再会を喜びながら、日々修行に励む彼らに、ある日、師匠であるスプリンターから、前世にまつわる驚くべき物語が語られます。時を同じくして、タートルズの目の前には謎の忍者が現れ、レオナルドは、彼らが一体何者で、自分たちとはどんな関わりがあるのか思い悩むことに。

そんな中、謎の研究のためにタートルズとスプリンターを追う、バクスター・ストックマン博士と、猫ミュータントのオールド・ホブが、恐るべきロボット”マウサー”を起動し、タートルズたちを襲撃。“マウサー”の大群との死闘の間に、スプリンターがホブにさらわれてしまい…はたして、タートルズは”マウサー”との戦いに勝利することができるのでしょうか。

もちろん、ケイシーやエイプリルといったおなじみのキャラも顔をそろえ、業を煮やした黒幕クランゲ将軍もニューヨークに姿を現わし、タートルズの真の兄弟としての冒険がいよいよ動き出します!

担当編集として、本書で是非ご注目いただきたいシーンは、スプリンターからタートルズの4人に、それぞれのイメージカラーのアイマスクが贈られる場面です。お気づきの方も多いと思いますが、『ミュータント タートルズ1』では、4人とも同じ赤いアイマスクをつけていました。

これは、1984年にミラージュ・スタジオから刊行されたオリジナル版の描写を踏襲したものなのですが、の区別なしで、4人を見分けるのは、なかなか大変なもので…4人の武器を頼りに判断していたのですが、武器の一部分しか見えなくて、これはレオの刀か…ドニーの棒か…と悩むこともしばしば。

しかし、『ミュータント タートルズ2』からは、おなじみの4色のアイマスクでその心配もありません!

また、セリフの一人称(おれオレぼくボク)や語尾などの言葉遣いで4人の性格を表現する、中沢俊介さんの訳にも注目です。
『ミュータント タートルズ2』より
(C)2015 Viacom Overseas Holdings C.V. (C)2015 Viacom.
Based on characters created by Peter Laird and Kevin Eastman.

つづきまして、本日9月16日発売の『ミュータント タートルズ3』です。
『ミュータント タートルズ3』
ケビン・イーストマン、トム・ワルツ[作]
ダン・ダンカン[画]
定価:本体1,800+税
●2015年9月16日頃発売予定●
オールド・ホブにさらわれたスプリンターの救出に向かう、タートルズの4人とケイシー。
スプリンターはいったいどこに連れて行かれたのか、その影にちらつくのは、やはり謎の忍者軍団の存在でした。エイプリルの助けを借りて、作戦を練るタートルズですが、そのころ、捕らえられたスプリンターの目の前に現れたのは、タートルズとスプリンターの前世からの宿敵である、フット軍団の首領シュレッダーだったのです。

宿敵との時を越えた再会だけでなく、さらなる陰謀を巡らせるストックマン博士と黒幕クランゲ将軍、そしてニューヨークの町の自衛団パープル・ドラゴンズも登場し、混戦を極めるタートルズの物語の行方は…!

ミュータント タートルズ3』の注目ポイントは、タートルズの4人が、前世の因縁と、現在自分たちの目の前で起こっている出来事の関係性をどう捉えるか、その心模様の変化ではないかと思います。スプリンターの言うことを忠実に信じるレオと、確たる証拠がないと信じられないドニーラフマイキーにもそれぞれの想いがあり、時にぶつかる4人の姿は、是非じっくり読んでいただきたいポイントです。

7月から3ヶ月連続で刊行となる、このアメコミ版『ミュータント タートルズ』シリーズ。
ストーリーにも深みがあり、見所も満載ですので、是非一度お手にとっていただきたいと思います。

最後に、10月下旬には、このアメコミ版『ミュータント タートルズ』シリーズの増刊号、『ミュータント タートルズ:オムニバス』が刊行予定です!
『ミュータント タートルズ:オムニバス』
ブライアン・リンチ[作] フランコ・ウル他[画]
定価:本体1,800円+税
○2015年10月21日頃発売予定○
タートルズの4人がソロ活動する短編集になっており、本編では語られなかった秘話が飛び出し、お気に入りのタートルズの活躍を楽しむことができますので、こちらも是非ご期待ください!

それではまた次回お会いしましょう。


(文責 太田素子)

2015年9月9日水曜日

B級ヴィランたちの痛快大逆転劇『スーパークルックス』!

こんにちは!

今回は、8月刊行の新刊書籍スーパークルックスのご紹介です。
『スーパークルックス』
マーク・ミラー[作] レイニル・ユー[画]
定価:本体2,000円+税
●好評発売中●
キック・アス』シリーズでおなじみマーク・ミラーの個人レーベルである“ミラーワールド”作品の一つとなる本作は、2012年3月から8月にかけて全4号のミニシリーズとして刊行されました。作画は『シークレット・インベージョン』『ニュー・アベンジャーズ:トラスト』(ともにヴィレッジブックス刊)などで日本でもおなじみのフィリピン出身の人気アーティスト、レイニル・ユーが手がけています。

本書のタイトルにある“クルック(crook)”とは“悪党”という意味。

つまり、本作は、本来ならば物語の悪役になるヴィランたち、そのなかでもとりわけ落ち目のB級ヴィランたちを主人公にした物語なのです。

舞台となるのは、ヴィラン1人につき、ヒーローが5人いる……そんなヒーロー供給過多な世界。

結婚式当日に宝石泥棒をやらかし、すべてを失った小悪党ジョニーのもとに、かつての恩人カーマインが転がり込みます。

聞けば巨額の借金を背負い、返済できなければ殺されるとのこと。なんとか助けてやりたいが、なにしろアメリカにはヒーローが多すぎる……だったらヒーローのいない国で盗めばいい!!

こうしてスペインにかつてのヴィラン仲間を集めたジョニーは、一発逆転を目指して大胆不敵な強盗計画を企てるのですが……?

犯罪者ながらどこか憎めない彼らが、知恵とそれぞれの特殊能力を駆使し、巨悪に一泡吹かせる、という本作は海外では“『X-MEN』と『オーシャンズ11』の融合”とも評されており、アメコミ初心者の方でも、まるで映画を観るように楽しめること間違いなしです。

『ウォンテッド』『キック・アス』『キングスマン』と立て続けに映画化作品がヒットを飛ばしているマーク・ミラーですが、現に本作も、創刊前にイギリスのコンベンションで制作発表をしたところ、さっそく映画化権が売れたとのこと。

9月11日から公開となる映画『キングスマン』に続き、『スーパークルックス』がスクリーンに登場する日も近いかもしれません!

マーク・ミラー作品は9月にも、レイニル・ユー作画による『スペリアー』の発売が控えています。ミラーファンはこちらもぜひお楽しみに!


(文責:澤田美里)

2015年9月2日水曜日

身長わずか1.5cmのヒーロー!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは!

早いもので、8月も終わり9月です。

「食欲の秋」「運動の秋」「芸術の秋」、そして「読書の秋」といろいろな呼び方がある秋ですが、このブログを通じて「読書の秋」にぴったりのアメコミに出会えてもらえたら幸いです。

さて、今回ご紹介するのは『アントマン:プレリュード』というタイトルです。
『アントマン:プレリュード』
ウィル・コロナ・ピルグリム他[作] ミゲル・セプルベダ他[画]
定価:本体2,000円+税
●好評発売中!●
すでにTVCMや予告編などでご覧になっている方も多いかと思いますが、本書は、今月19日(土)に公開される映画『アントマン』に合わせて出版された映画関連コミックになります。

この『プレリュード』シリーズですが、最近では、7月の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュード』をはじめ過去には“アイアンマン”“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”に関しても刊行しており、プレリュードというタイトルが示すとおり、それぞれの映画本編の背景を描いた全日譚コミックをメインに初登場秘話から関連最新作品にいたるコミックスまで、実にバラエティに富んだ内容が収録されています!

それでは、収録作品を簡単にご紹介します。

冒頭は、映画『アントマン』の主人公ことスコット・ラングが登場する前に、初代アントマンとして活躍したヘンリー・“ハンク”・ピムという科学者のエピソードです。

彼は自由自在に、自身の身体を縮小したり拡大することができる、特殊な化学物質「ピム粒子」を開発しアリと交信できる「ヘルメット」を被り、冷戦下のベルリンを舞台に決死の任務に挑みます。
このハンク・ピム、映画でもマイケル・ダグラス演じる科学者として登場。彼にも注目してみましょう。

初代アントマンの活躍エピソードのあとは、いよいよ映画本編の直前の出来事を描いた『アントマン/スコット・ラング:スモール・タイム』が収録されています。

主人公のスコット・ラングが刑務所から出所してくるところから映画は始まりますが、一体なぜ彼が起訴されたのか? その事件の詳細がこのストーリーを読むことで明らかになります。

アントマンをより深く理解するためにも、映画を観る前に是非チェックしていただきたい内容になっています!

そして、本書の後半パートですが、まずは1979年刊行の『マーベル・プレミア』#47-48になります。
これら2話の原作コミックは、二代目アントマンの誕生秘話であり、終盤には初代アントマンハンク黄色のコスチュームを身にまとい、あの別のヒーローを名乗って登場します!

続いては、2013年刊行『エイジ・オブ・ウルトロン #10 A.I.』です。
このエピソードは、コミック『エイジ・オブ・ウルトロン』シリーズに位置づけられ、今まであまり語られることのなかったハンク・ピムの少年期から青年期にかけての心理描写が細かく表現されています。

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではアイアンマンこと、トニー・スタークが「ウルトロン計画」に着手しその生みの親となりますが、原作コミックではハンク・ピムがその開発者なのです!

大量虐殺の先駆者となってしまったハンク……。アベンジャーズからは、危なっかしい存在として扱われるようになるなど、苦悩にさいなまれる彼の生い立ちを振り返ることができます。

最後は、2015年刊行の『アントマン Vol.2』から試し読みとして、第1話が収録されています。
映画同様スコット・ラングを主人公にした最新シリーズであり、彼のアントマンとしての活躍を堪能できる内容になっています。

身体のサイズを変えアリと交信できるというのは、ほかのスーパーヒーローと比べるとどうしても地味な能力ではありますが、小さな身体だからこその戦術や、羽アリに乗っての移動などは早くスクリーンでもそのアクションを見てみたいと思わせるものばかりです!

『アントマン:プレリュード』をぜひ手に取っていただき、そして映画を観ていただければ、きっとその広大なバックグラウンドをより一層楽しむことができるはずです!

また、初代アントマンのオリジンを現代風にリメイクした作品が収録されている『アントマン:シーズンワン』も好評発売中です! こちらも合わせて、1.5cmの小さなヒーローに親しんでみていただければと思います。
『アントマン:シーズンワン』
トム・デファルコ[作] オラシオ・ドミンゲス[画]
定価:本体2,000円+税
●好評発売中!●
それではまた次回に。


(文責:渡辺直経)