2015年7月29日水曜日

アメコミ版『ミュータント タートルズ』ついに登場!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんにちは。

本日ご紹介する7月発売の新刊は、『ミュータント タートルズ1』です。
ミュータント タートルズ1
ケビン・イーストマン、トム・ワルツ[作]
ダン・ダンカン[画]
定価:本体2,000円+税
●2015年7月30日頃発売予定●
タートルズファンのみなさま、お待たせいたしました! ついに、アメコミ版『ミュータント タートルズ』の刊行がスタートいたします!

これまで日本でも、アニメを中心に人気を博してきたタートルズ。今年2月には、リブート映画も公開され話題となりました。

そして、今回発売になるコミックスは、アメコミ版『ミュータント タートルズ』の最新シリーズで、2011年に米IDWパブリッシングより創刊された『TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES』の邦訳版第一弾です。

タートルズは、1984年にピーター・レアードケビン・イーストマンという、コミック作家を目指すふたりの青年の手によって生まれました。はじめは自費出版のコミックブックからスタートしたタートルズは、その後コミックスにとどまらず、アニメ、映画のかたちも含め、様々なバージョンとなって世界に広まっていくことになるのですが……(タートルズの歴史に興味をもたれた方は、『ミュータント タートルズ大全』(小社刊)も是非ご覧ください)

本作は、そのタートルズ考案者のひとりであるケビン・イーストマンが原作者として携わっており、アメリカでも新旧のファンに好評のシリーズとなっています!

ここで、気になる今回のあらすじを少しご紹介します。

物語は、謎のネコミュータント“オールド・ホブ”の一味と、タートルズの戦いから始まります。師匠であるスプリンターと一緒に敵に立ち向かうレオナルドドナテロミケランジェロ……しかしそこには一人が欠けていました。その頃、もう一人のメンバーであるラファエロは、ひとりニューヨークの路地裏をさまよっていたのです。

ことの発端は、とある研究所で進められている謎の研究。そこで起きた事件をきっかけに、エイプリルケイシーといったメンバーとタートルズが出会い、敵キャラのオールド・ホブや、バクスター・ストックマン博士クランゲ将軍が動き出します。オールド・ホブとは一体何者で、ひとりさまようラファエロに何が起こったのでしょうか。そしてタートルズの4人は再会することができるのでしょうか……!?

本作は、これまでのタートルズ作品の歴史の中から、さまざまな要素が取り入れられるとともに、今回独自の設定も加えられ、新たな伝説として幕あけを迎えます。タートルズの生みの親であるケビン・イーストマンによって語られる、4人の新たなるオリジンを、みなさん是非、お楽しみください。

また、今回コミックを発売するにあたり、タートルズファンのみなさんから、たくさんのお声を頂戴いたしました。ありがとうございました! その中で、ラファエロドナテロのニックネームについてのご意見は特に多く寄せられ、原書どおり「ラフ」「ドニー」での翻訳を、との声がほとんどでした。

そこで本書では、原書に合わせて「ラフ」「ドニー」、そして「レオ」「マイキー」のニックネームを採用させていただいております! なじみのニックネームと違ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

さらに、今回『ミュータント タートルズ1』日本版特典として、なんと、先にご紹介したピーター・レアードケビン・イーストマンによって作られた1984年刊行のオリジナル・コミックが収録されています。

ミラージュ・スタジオより自費出版で刊行された、40ページのこの作品が、タートルズのすべてのはじまりであり、原点ですので、ファンのみなさんにとって必見の内容になっております。

本編とはまた違ったストーリーとなりますが、いつまでも変わらぬ価値をもつオリジナル・コミックも、合わせてお楽しみいただければと思います。
1984年刊行のオリジナル・コミックより
(C)2015 Viacom Overseas Holdings C.V. (C)2015 Viacom.
Based on characters created by Peter Laird and Kevin Eastman.
そんな盛りだくさんの『ミュータント タートルズ1』は、7月30日頃発売です。

みなさん是非お手にとってみてください。

そして、気になる物語のつづき『ミュータント タートルズ2』も、8月下旬に発売予定で、その後も続々とタートルズのコミックが刊行予定です。今年はタートルズから目が離せませんよ!
ミュータント タートルズ大全
アンドリュー・ファラゴ[著]
ピーター・レアード[序文]
定価:本体3,900円+税
●好評発売中●
タートルズ30年の歩みにご興味をもたれた方は『ミュータント タートルズ大全』もどうぞ!

それでは、また次回お会いしましょう。


(文責:太田素子)

2015年7月22日水曜日

映画『キングスマン』原作!! 新世代スパイアクション!!

こんにちは!

今回は、7月刊行の新刊書籍『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』をご紹介します!
キングスマン:ザ・シークレット・サービス
マーク・ミラー[作]
デイブ・ギボンズ[画]
マシュー・ヴォーン[原案]
定価:本体2,000円+税
●2015年7月30日頃発売予定●

本書は、『キック・アス』シリーズの原作者マーク・ミラーとあの『ウォッチメン』のアーティスト、デイブ・ギボンズというアメコミ界最強タッグが手がける新世代スパイアクション作品です。

主人公は、イギリスの最下層で救いのない日々を送っている少年エグジー。ある日、そんな姿を見かねた叔父のジャックから、彼は驚くべき秘密を告げられます。

「じつは自分はMI6のスパイなんだ」

MI6といえば、「007」シリーズでもおなじみのイギリスの秘密情報部!
もちろん「殺しのライセンス」も持っています。

そしてエグジーは、腕利きのスパイである叔父に才能を見込まれ、エリートぞろいのスパイ学校に入学することになるのですが、知識も教養もない最下層の落ちこぼれエグジーは仲間たちから浮くばかり。

一方その頃、セレブリティばかりが狙われる誘拐事件が世界各地で多発し、世間を騒がせていました。叔父のジャックは事件解決へと乗り出すのですが……。

はたして、エグジーは自分の運命を変えることができるのか? そして、頻発するセレブ誘拐事件の裏にひそむ巨大な陰謀から世界を救うことができるのか!?

……というのが本作のあらすじ。

物語は、セレブ誘拐事件とエグジーの成長とが同時進行で描かれていきます。

ちなみにこの「セレブ誘拐事件」は『キック・アス3』のラストでもちらっと言及されており、『キック・アス』シリーズはじめ、『ネメシス』『スーパークルックス』など他の“ミラーワールド”作品と同一世界上の物語として描かれています。

もちろんスパイ映画につきものの、さまざまなスパイ道具、ガジェットも登場。「007」に代表される正統派のスパイ作品へのオマージュを随所に盛り込みながら、マーク・ミラーらしい風刺や遊び心満載の作品となっています。

そして、本作のプロット、作品そのものの共同原案者として『キック・アス』の映画監督マシュー・ヴォーンが名を連ねていることにも注目です。

マーク・ミラー×マシュー・ヴォーンのコンビで制作し、世界中で大ヒットを記録した映画『キック・アス』シリーズですが、本作も、マシュー・ヴォーン監督により『キングスマン』のタイトルで映画化され、海外では、すでに全世界4億ドル超えのメガヒットを記録。そして、いよいよ9月11日(金)に映画『キングスマン』が日本で公開されます!
映画『キングスマン』
9.11[FRI]全国ロードショー
配給:KADOKAWA
©2015 Twentieth Century Fox Film Corporation
kingsman-movie.jp
原作コミックを読んでおくと、より一層楽しめる内容になっていますので、ぜひ本書を読みつつ、映画の公開を楽しみにお待ちください!

映画『キングスマン』予告

それでは!


(文責:澤田美里)

2015年7月15日水曜日

アベンジャーズ、再びアセンブル!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは!

前回の更新では『A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強』をご紹介したように、今月発売予定の新刊を続々と取り上げてお届けしていますが、今回ご紹介するのは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュード』というタイトルです。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン/プレリュード』
ウィル・コロナ・ピルグリム他[作]
ジョー・ベネット他[画]
 光岡ミツ子[訳]
定価:本体2,200円+税
●7月29日頃発売●
本書は、7月4日(土)に公開された映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に合わせて出版する映画関連コミックになります。

この『プレリュード』シリーズですが、過去にも『アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク』『アイアンマン3:プレリュード』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』といったタイトルをマーベル・スタジオズ映画公開に関連して刊行してきました。

シリーズ名にある『プレリュード』が示すとおり、本書には『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の前日譚にあたるストーリーはもちろんですが、映画を観る前の復習に最適な前作『アベンジャーズ』コミカライズ作品やウルトロンやヴィジョンといった新キャラクターが登場する名作コミック・エピソードも併せて収録しています!

それでは、収録作品を簡単にご紹介します。

冒頭を飾るのは、『アベンジャーズ』のコミカライズ作品になります。

巨大なパワーを手にしたロキと、地球侵略を狙う異星人チタウリに地上最強のヒーローたちが立ち向かいます。ニューヨークの中心部で繰り広げる迫力のバトルと、ブラック・ウィドウにハルク、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソー……アベンジャーズ結成の瞬間を再び目撃し、前作の出来事をばっちり押さえておきましょう。

そして、前作の興奮を甦らせたあとは、いよいよ『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の前日譚にあたる『ディス・セプタード・アイル』につながっていきます。

タイトルの「セプター」とは『アベンジャーズ』で、サノスがロキに渡した槍を指します。映画でもキーアイテムとなる、この槍を巡る展開はいかに!? 

また、このストーリーは『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』のエンドクレジット後のシーンを詳しく描いた内容となっています。どこかの地下室で、ロキの槍を前に笑みを浮かべる男の姿。そして、牢屋のなかで超能力を発揮する双子(映画を観た方は、お分かりですね!)。
あの時、一体何が起こっていたのかがここで解き明かされます。


本書の後半は、映画にも登場したウルトロン、ヴィジョンに関連した名作エピソードが続きます。

まずは、ヴィジョンの初登場エピソードである1968年刊行の『アベンジャーズ』#57-58です。
登場キャラクターには、初代アベンジャーズのメンバーでもあるアントマンことハンク・ピムやそのピムの恋人で、のちに妻となったワスプ(ジャネット・ヴァン・ダイン)に加え、お馴染み、ブラック・ウィドウやホークアイも活躍します。

見どころは、60年代の作品というマーベル・アンソロジー的な雰囲気とやはり、ホークアイがここで着ているコスチュームでしょう!

今ではすっかり映画のイメージに似せた、コスチュームが定着しているせいか、この時のコスチュームはなかなかのデザインです……。

ヴィジョンに続いては、映画のタイトルにもある驚異のキャラクターウルトロンの初登場を描いた『アベンジャーズ』#54-55が収録されています。

映画ではアイアンマンこと、トニーが「ウルトロン計画」に着手しその生みの親となりますが、原作コミックではまた違う設定で描かれていることに驚くことでしょう。
一体、誰がウルトロンを作ったのか? その驚愕の事実を、ぜひ本書を手に取って確認してみてください!

最後の収録作品は、2011年刊行の『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』から試し読みとして、1話を楽しむことができます。

タイトルは映画と同じになっていますが、内容としては時間軸の異なる次元を舞台にしたストーリーで、映画とは違うものになります。

キャラクターはアベンジャーズの面々に加え、スパイダーウーマン、ミズ・マーベル、ムーンナイトも登場し、ヴィランにはウィザードやマッド・シンカー、モードックにレッド・ゴーストといった顔ぶれ。

圧倒的な力を有するウルトロンに、ヒーローたちはどう立ち向かうのか? 

クラシックなコミックが続いたあとだからでしょうか。比較的新しいタッチの絵や、ストーリー展開に新鮮さを感じる印象を受けました。

映画を観る前でも、観たあとでも楽しめる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュード』今月29日頃、発売予定です!

また、マーベル新作ヒーロー映画『アントマン』今年9月に公開予定となっておりますが、そのプレリュード作品も現在編集中です。

こちらの発売は来月中旬を予定していますので、是非『アントマン:プレリュード』も楽しみにしていただければと思います。

それではまた次回に。


(文責:渡辺直経)

2015年7月8日水曜日

アベンジャーズとX-MENが共演!極上の短編集が登場!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは。

7月から毎週水曜更新にリニューアルした「アメコミ魂」ですが、今回から7月発売予定の新刊を続々とご紹介して参ります!

さて、みなさんは先日(7/4)公開を迎えた映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はもうチェックされましたか? 映画に合わせて関連コミックスも盛り上がる中、今回はアベンジャーズが活躍する、ひと味違った新刊をご紹介いたします!
『A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強』
ダン・スロット他[作]
ロン・ガーニー他[画]
中沢俊介[訳]
定価:本体2,000円+税
●7月29日頃発売●
本書は、アベンジャーズX-MENの人気キャラクターの中から、それぞれ一人ずつが登場してペアを組んだストーリーをまとめた短編集です。全12話で、なんと20人以上アベンジャーズX-MEN、そしてヴィランも登場する、マーベル・ユニバースのオールスター・コミックとなっています!

『AvX』シリーズとなにが違うの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本書はあのシリーズの後の出来事ということで、それまで敵対していた両者がペアを組み、絶妙なチームワークでヴィランに立ち向かったり、人助けをしたり、冗談を言い合ったりと、ここでしか見ることのできない共闘・共演を楽しむことができるのです!

ファンのみなさんにとっては、「マーベル・ユニバースの正史的にはいつの出来事なのか?」「『AvX』の最終話とのつながりはどうなっているの?」「あの2人の因縁はどうなった?」
などなど、気になるところかもしれません…
ただ本書は、どうかそういった難しいことはさておいて、おなじみのヒーローや、日本ではあまり見る機会のないキャラ、そして知る人ぞ知るレアキャラまで、たくさんのキャラクターの活躍を欲張って楽しめる作品として、気軽に手にとっていただきたいと思います。

それでは、気になる全12話の登場キャラクターと組み合わせを一挙にご紹介します!

◆ キャプテン・アメリカ + ケーブル
時空を超えて、第二次世界大戦期のキャプテン・アメリカとケーブルが出会い、歴史を変える!?

◆ ウルヴァリン + ハルク
ケーキを巡って争う二人の前に現れた敵とは……?

◆ ブラック・ウィドウ + ローグ
休日を楽しむブラック・ウィドウの前に強敵現る! 
ローグと協力して、迫る危機から街を守れるか!?

◆ アイアンマン + キティ・プライド
アイアンマンのオフィスにブルードの兵隊が侵入! 
撃退するためにキティ・プライドがとった作戦は……?

◆ ブラック・パンサー + ストーム
元夫婦のふたりが再会。ストームがブラック・パンサーにまさかの提案!?

◆ ホークアイ + ガンビット
力を合わせて美女を敵から守る! 最後に美女のハートを射止めるのはどちら

◆ スパイダーマン + ビースト
ゾンビと戦う二人が時空を超えて迷い込んだのは、獣の惑星! ビーストに驚きの新事実発覚!?

◆ キャプテン・アメリカ + クエンティン・クワイア
エグゼビア学園の問題児クエンティン・クワイアを更正するために、キャプテン・アメリカが一肌脱ぐ

◆ アイアンフィスト + ドゥープ
格闘技の達人アイアンフィストがドゥープの友だちを助けるために体を張る! そもそもドゥープって

◆ ロキ + ミスター・シニスター
ヴィランにだってチームアップを楽しむ権利はあるんだ!

◆ ウルヴァリン + キャプテン・マーベル
賭の勝負中の二人の前に現れた、本書で初登場のキャラクターとは

◆ ザ・シング + ガンビット
過去に因縁を持つ二人が、知恵と知恵との戦い、ポーカーで勝負! でも実は別の目的が……!?

…と、見てのとおり盛りだくさんのラインナップとなっております!

そして本書は、豪華な執筆陣にも注目です。現在スパイダーマンのメインライターを担当しているダン・スロットをはじめ、X-MEN系の作品で人気の高いアーティストのクリス・バチャロや、ジム・リーとのコラボ作『バッドマン:ハッシュ』などで高い評価を受けたライターのジェフ・ローブなど、業界で注目のクリエイターが多数参加しています。

各話でクリエイターが異なるので、多様な作風を楽しむことができるのも、本書の魅力のひとつです! また、自分のお気に入りのクリエイターを探してみるのも、こういった短編集の楽しみ方の一つかも知れませんね。

そして、マーベル・ユニバースのオールスター・コミックということで、ファンのみなさんが必見なのはもちろんのこと、マーベル作品初心者のみなさんにとっても、楽しめる内容になっています。本書を読んでみて、気になったキャラクターが登場する作品を次に読んでみるなど、ショーケース的な作品としてもオススメの一冊です!

原書タイトル「A+X=AWESOME」のとおり、A(アベンジャーズ)+X(X-MEN)=最強、そして最高のエンタテインメントを是非お楽しみください。

A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強」は7月29日頃の発売です。

それでは、また次回お会いしましょう。


(文責:太田素子)

2015年7月1日水曜日

現在も継続中! 『アースワン』シリーズをご紹介

みなさま、こんにちは!

7から「アメコミ魂」更新日毎週水曜日変更され、今日がその1となります。これからも変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いします。さて、さまざまなアメコミ映画の公開がそろそろ迫ってきました! 

今年の夏から秋にかけて日本にやってくるアメコミ映画といえば……

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』⇒74
『キングスマン』⇒911『アントマン』⇒919 
『ファンタスティック・フォー』⇒109……と話題作が目白押し!

今月からの小社刊行ラインナップにもぜひご注目いただきたいところですが、今週はちょっとひと休みして、旧作のご紹介をさせていただければと思います。

今回取り上げるのは、2013年に小社より日本版が発売された『バットマン:アースワン』『スーパーマン:アースワン』
『バットマン:アースワン』
定価:2,000円+税
●好評発売中!●
“アースワン(アース1とは……DCコミックスのヒーローたちの物語を、現代的に解釈してオリジンから語り直す描きおろし単行本(グラフィックノベル)のレーベル名であり、物語が起こっているユニバースの名前でもあります。ちなみに、ニュー52のおもな出来事が起こっているユニバースは“プライムアース”または“アース0(ゼロ)と呼ばれ、先日小社より発売された『バットマン/スーパーマン:クロスワールド』の舞台となったのが“アース2でした。では、二つの『アースワン』でどんな物語が展開されているかというと……

『バットマン:アースワン』
市長当選を目前にした父を持つ名門の御曹司ブルース・ウェイン。ある晩家族で映画に出かけた彼は、暴漢によって両親を殺されてしまう。幼い身で天涯孤独の身になってしまった彼の後見人になったのは、父のかつての命の恩人で、出会って間もない退役軍人のアルフレッド・ペニーワースだった。父の死の謎を解こうと心に誓ったブルースは、腐敗した街ゴッサムシティで、常軌を逸した孤独な戦いに挑む……。

ライターはジェフ・ジョーンズ、アーティストはゲイリー・フランク――少し前に小社から発売された『シャザム!:魔法の守護者』と同じ作家チームになります。本作の見どころはなんといってもアルフレッド。それまでのキャラクター像とはイメージをガラリと変えつつも、ブルースを支えようとする姿に心打たれます。そして新米ビジランテとしてぎこちなく悪と戦うバットマンからも、ゲイリー・フランクによる真に迫る絵も手伝って、目が離せません。
『シャザム!:
魔法の守護者』
定価:2,000円+税
●好評発売中!●

『スーパーマン:アースワン』
アメリカの片田舎スモールビルから、大都市メトロポリスに上京した青年クラーク・ケント。神にも等しい力をひた隠しにして生きる彼の行く手には、無限の可能性が広がっていた。スポーツ選手、科学者、実業家……だが、自分が何者かもわからない彼にとって、思い付くどんな選択肢にも大した価値を見出せそうになかった。そんなある日、想像を絶する脅威が地球に襲いかかり……。

『スーパーマン:アースワン』
定価:2,000円+税
●好評発売中!●
ライターを務めたのはJ・マイケル・ストラジンスキー。映像畑出身で、エミー賞やヒューゴー賞を何度も受賞した名作SFテレビドラマ『バビロン5や、2001年から2007年まで担当してアイズナー賞を受賞したコミック『アメージング・スパイダーマン』で知られる実力派です。そしてアーティストは、寡作ながら丁寧な仕事ぶりが光るシェーン・デイビス。二人のコンビによるSF的な道具立て、丁寧な心理描写、設定の再解釈によって、おなじみのオリジンとわかっていながらもぐいぐいと物語に引き込まれていく作品です。

レーベルとしての“アースワン”のスタートは、アメリカで『スーパーマン:アースワン』が発売された2010。それからニュー52を経て、『バットマン:アースワン』が発売されました。その後もアメリカではスローペースながら続巻が刊行され、『バットマン:アースワン』2ではキラー・クロックリドラーが登場、『スーパーマン:アースワン』2ではパラサイトが、3ではゾッド将軍が姿を見せます。そして昨年はジェフ・レミア/テリー・ドッドソンのコンビによる『ティーン・タイタンズ:アースワン』が発売。さらに今年の冬頃には、グラント・モリソンがライターを務める『ワンダーウーマン:アースワン』が発売予定となっています(いずれも日本での刊行は未定)
『バットマン/スーパーマン:
クロスワールド』
定価:2,000円+税
●好評発売中!●
DCコミックスでは今年の45月に大規模なイベント、“コンバージェンス”が展開され、DCユニバースがまた大きく変化しましたが、そんな移り変わりの激しいマルチバースのなかでもマイペースに、一貫した世界観を丁寧に描く『アースワン』シリーズ。まだお読みになっていない方は、この機会にその出発点をぜひご確認ください。

今週、月曜日に本ブログをご覧いただいたみなさま、大変失礼いたしました! 来週からは今月刊行の新刊を順次ご紹介させていただく予定になっております。更新日水曜日変更された「アメコミ魂」を、今後ともよろしくお願いいたします。

それでは、今日はこんなところで失礼いたします。


(文責:中沢俊介)