2015年10月28日水曜日

9月新刊紹介『スペリアー』『マウスガード 1152年 冬』

こんにちは!

今日は9月発売の新刊コミック2タイトルをご紹介します。

まず1タイトル目はこちら!
現在、映画『キングスマン』がスマッシュヒット中のマーク・ミラー原作のコミック『スペリアー』です。
『スペリアー』
マーク・ミラー[作] レイニル・ユー[画]
定価:本体2,200円+税
◆好評発売中◆
作画を手がけるのは『スーパークルックス』でもタッグを組んでいるフィリピン出身の実力派アーティスト、フランシス・レイニル・ユー。日本では本作に先駆けて『スーパークルックス』を刊行しましたが、本国では、
2010年10月~2012年1月…『スペリアー』(全7号)
2012年3~8月…『スーパークルックス』(全4号)

の順で発表されています。

物語の主人公となるのは、サイモンという少年です。

驚くべきことにこのサイモン、マーク・ミラー作品の主人公とは思えないくらいに健気でまっすぐな、いい子なんです!

が、そんないい子に過酷な運命を用意してしまうのが、やっぱりマーク・ミラー、ですよね。

バスケチームのキャプテンとしても将来を期待されていたサイモンですが、多発性硬化症という難病を患い、歩くこともままならなくなってしまうのです。

彼に残された数少ない楽しみの一つが、スーパーヒーロー“スペリアー”の映画を見ること。

そんなサイモンのもとに、ある日、宇宙服を着た不思議な猿が彼の前に現われます。たった一つ、どんな夢でも叶えてくれるという猿に彼が告げた願いは“スペリアーになること”。

目が覚めると、なんとサイモンは映画で見たままのヒーロー“スペリアー”になっていました!

はたしてサイモンの夢は、世界に何をもたらすのでしょうか!?

本編の最後に、1978年に公開された映画『スーパーマン』の主演男優クリストファー・リーヴと監督リチャード・ドナーへの献辞が捧げられているように、本作はマーク・ミラーへのスーパーマンに対するリスペクトが詰まった作品となっています。

いつものマーク・ミラー作品に見られる痛烈な皮肉やバイオレンスな世界観はかなりおさえめ。痛快で、そこはかとなくじんわり沁みるヒーローものとして素直に楽しめる作品となっていますので、これまでマーク・ミラーはちょっと苦手……と思っていた方にもぜひ手にとっていただきたい一冊です!

* * *

さて、続いてご紹介するタイトルはこちら!
今年5月に刊行した『マウスガード 1152年 秋』の続編となるシリーズ第2弾『マウスガード 1152年 冬』です!
『マウスガード 1152年 冬』
デイビッド・ピーターセン[著]
定価:本体3,000円+税
◆好評発売中◆
ざっと世界観を理解していただくためにも、まずはこちらの予告編をご覧ください!

前作『1152年 秋』で起こったミッドナイト率いる“斧の軍”による叛乱で、充分な蓄えをせぬままに、寒気と氷雪の冬を迎えたマウスたち。マウス領は深刻な食糧・物資不足に見舞われ、この苦境を乗り切るために、サクソン、ケンズィ、リアム、セディ、そしてケラナウが外交使節として他のマウス居住区へ向かうことになります。

しかし、過酷な冬の旅路は、たとえマウスガードといえども生還の保証はありません。はたしてマウスガードたちは無事ロックヘイヴンへと帰り着けるのか……?

本作『1152年 冬』、前作以上になかなかへヴィーなストーリー展開になっています。また、それぞれのマウスガードたちの関係性も少しずつ変化しており、各キャラクターの謎に包まれた過去や秘めた恋心なども垣間見える内容です。

また、今回なんと帯に書評家の豊崎由美さんから、こんな素敵な推薦コメントもいただきました!

ページを繰る指が止まらないほど引きこまれる物語性と、
ページをめくるのを忘れ見入ってしまうほど素晴らしい画業。
理想の共同体とは? 本当の勇気とは? 気高い献身とは?
マウスたちが人間に教えてくれる、
これは『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』に匹敵する大傑作だ。

――豊崎由美氏(書評家)
絵柄のかわいさから子供向けとも思われがちですが、本作はむしろ大人にこそ読んでいただきたい上質なファンタジー作品。秋の夜長に(タイトルは『1152年 冬』ですが…)ぜひ楽しんでいただきたい一冊です。

それでは、本日はこのへんで。


(文責:澤田美里)