2015年4月14日火曜日

大ヒットシリーズ『キック・アス』がついに完結!!

みなさん、こんにちは。

今回からアメコミ魂の執筆陣に加わることになりました編集の澤田です。初回から一日遅れの更新ですみません……。

アメコミについては、数年前に継続的に担当していたものの、最近は年間数タイトルを手がけるのみで、すっかり浦島太郎状態ですので、改めて、最近のアメコミ事情について自分自身いろいろと勉強しつつ、みなさまに情報をお届けしたいと思います!

* * *

さて、今回のテーマは4月22日頃に発売となる『キック・アス3』について!です。
『キック・アス3』
マーク・ミラー[作]
ジョン・ロミータ Jr.[画]
定価:本体2,200円+税
●2015年4月22日頃発売予定●
シリーズの原書第1号が刊行された2008年から、二度の映画化を経て、もはやアメコミ史に残る大ヒットシリーズとなったこの『キック・アス』シリーズも本作『キック・アス3』をもって、ついに完結となります。

そこで、『キック・アス』『ヒット・ガール』『キック・アス2』という3冊のシリーズ既刊をおさらいしつつ、最終巻となる『キック・アス3』の見どころをネタバレしない範囲でお伝えしようと思います。

まずは記念すべき第1巻『キック・アス』

『キック・アス』
マーク・ミラー[作]
ジョン・ロミータ Jr.[画]
定価:本体2,200円+税
●好評発売中●


【あらすじ】
平凡な高校生デイヴは、ある日突然ヒーローになろうと決意した。

ネットで揃えた自前のコスチュームで、さっそく街に出るものの、特に身体能力に長けたわけでもなく、なんの特殊能力も持たない「ただのオタク」であるデイヴは、街のチンピラに目をつけられ、ボコボコにやられてしまう。

しかし、それでも挫けずに街を徘徊するうちに、偶然ギャングから通行人を助け出すと、その動画がYouTubeにアップされ、キックアスは一躍時の人に! “レッドミスト”というヒーロー仲間もでき、デイヴは意気揚々とヒーロー活動に続けていた。

そんなある日、マフィア打倒を誓う最強のヒーロー親子“ビッグダディ”と“ヒットガール”と知り合ったデイヴはやがて危険なマフィアとの戦いに巻き込まれていくことに……。

物語のはじまりとなるこの第1巻『キック・アス』では、ヒットガールとの出会いからビッグダディの死、実はマフィアの首領の息子だったレッドミストとの因縁のはじまりが描かれます。

映画版『キック・アス』は、この第1巻をもとにしていますが、コミック版では、デイヴは憧れの女の子ケイティとラブラブになることもなく、むしろこっぴどいフラれ方をするという救いのなさ……。情けないほど「あんまりな」結末については、ぜひコミック版でお確かめください。

続いてシリーズ2巻目となるのが『ヒット・ガール』です。これは次の『キック・アス2』の前日譚という位置付けの作品なので、『キック・アス』『ヒット・ガール』『キック・アス2』の順で読むのが正しい順番です。

『ヒット・ガール』
マーク・ミラー[作]
ジョン・ロミータ Jr.[画]
定価:本体2,000円+税
●好評発売中●
【あらすじ】
マフィアとの熾烈な戦いを経て、キックアスとヒットガールはそれぞれの日常へと戻っていった。

“キックアス”ことデイヴは、元のさえない高校生に、”ヒットガール”ことミンディは、実の母と義理の父のマーカス刑事に引き取られ、普通の女の子としての暮らしを取り戻そうとし始めたのだ。

だが、数々の殺人術を使いこなし、あらゆる悪党を葬り去ってきた最強少女“ヒットガール”でさえももてあます強敵が現れた。彼女の通う学校でヒエラルキー上位を占める同級生の女子たちだ。

母と義理の父のためにも、”普通の女の子”になりたいミンディはデイヴとある取引をすることにした。デイヴを一人前のヒーローに鍛える代わりに、“普通の女の子”らしさを教えてもらうのだ。

だが、新たなボスの率いるマフィア団が再び街に影を落とし始め……?

「ねェ見て、あのボサボサ頭!」
「切りっぱなしみたいな髪型よね、カツラみたい!」
……などの陰口を叩く同級生の女の子に、ヒットガールがブチ切れます。同時に、新しい家族を守るため、ヒットガールがニューヨーク中のほとんどのマフィアの首領を皆殺しにして、壊滅させます。読んでいてスカッとする度は、シリーズ中ナンバー1。

そしてシリーズ3巻目『キック・アス2』

『キック・アス2』
マーク・ミラー[作]
ジョン・ロミータ Jr.[画]
定価:本体2,200円+税
●好評発売中●
【あらすじ】
最弱ヒーローとして華々しいデビューを飾り、ヒットガールとともに見事マフィアに勝利したキックアス。

このキックアスの活躍は、街中にフォロワーを生み出した。スーパーヒーローになることが、人々の間でブームになったのだ。

コミックのようなヒーローチームに憧れるキックアスはヒーローチーム“ジャスティス・フォーエバー”に参加し、ヒーロー活動にいそしむことになった。友人のトッドとマーティーもヒーローとなり、これまで以上に「なりきりヒーロー」生活を楽しむキックアスだったが、一方その頃、父親を殺したキックアスとヒットガールに復讐を誓ったレッドミストが動き出していた。

凶悪ヴィラン“マザーファッカー”と化した彼は、ついにキックアスの身近な人々にを標的にし……?

キックアスの身近な人々に残忍な攻撃をしかけた末、無差別殺人テロを企んだマザーファッカー。キックアスとヒットガール、ジャスティス・フォーエバーの尽力でテロは拡大する前に阻止され、マザーファッカーは逮捕されますが、同時にキックアスの危機を救おうとしたヒットガールも警察に捕まり、逮捕されてしまいます……。

以上が、これまでのあらすじ。

今回発売となる『キック・アス3』はその未遂に終わった無差別殺人テロの直後から始まります。

冒頭、刑務所に入ったヒットガールから脱獄の手助けを求められ、一度は仲間たちとともに刑務所に向かうデイヴでしたが、なんと「機が熟さない」という理由で敵前逃亡……。ヒットガールは刑務所に入ったまま半年が過ぎ、デイヴは高校を卒業します。

やがて、新しい人間関係や(なんとキックアスに、ついに、○○が……!)仲間たちとの不協和音、さまざまな要因によって、キックアスにもヒーローとして生きることに迷いが生じ始めるのです。

著者のマーク・ミラー自身、個人的な体験を多く盛り込みながら制作したある意味で自叙伝に近い作品だと述べているこの『キック・アス』シリーズは現実世界でヒーローになろうとした少年の奇行から始まりました。物語の最後には

「なぜ、我々はスーパーヒーローに憧れるのか」
「なんの役に立つわけでもないコミックに、なぜこんなにも夢中になるのか」

という問いかけとともに驚きと感動の結末が待っています。

さまざまな紆余曲折を経て辿った長い旅路の果てにデイヴが見出したその答えとは――?

スーパーヒーローに憧れたすべての人々に捧げる感動の最終巻、アメコミ好きなら、その結末に涙すること必至の作品ですので、ぜひお見逃しなく!

それでは今回はこのへんで。

◇同時発売のこちらもよろしく!◇
『キック・アス』のマーク・ミラーによる
最凶スーパーヴィラン・コミック!!
マーク・ミラー[作]
スティーブ・マクニーブン[画]
定価:本体2,000円+税
●2015年4月22日頃発売予定●

●お薦めのミラー・ワールド作品● ※売り切れる前にゲットしよう!
『ネメシス』
マーク・ミラー[作] スティーブ・マクニーブン[画]
『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』
マーク・ミラー[作] デイブ・ギボンズ[画]
『スーパークルックス』
マーク・ミラー[作] レイニル・ユー[画]
『スペリアー』
マーク・ミラー[作] レイニル・ユー[画]
●お薦めのマーク・ミラー作品● ※売り切れる前にゲットしよう!
『スーパーマン:レッド・サン』
マーク・ミラー[作] デイブ・ジョンソン他[画]
『アルティメッツ』
マーク・ミラー[作] ブライアン・ヒッチ[画]
『ウルヴァリン:エネミー・オブ・ステイト』
マーク・ミラー[作] ジョン・ロミータ Jr.[画]

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(文責:澤田美里)