2014年12月8日月曜日

映画公開を前に「アントマン」を徹底解剖!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは!

今回ご紹介するタイトルは『アントマン:シーズンワン』です!

スパイダーマンやキャプテン・アメリカ、ソー、アイアンマンといったマーベルを代表するスーパーヒーローに比べるとその認知度は少し低いかもしれませんが、このアントマン、なんと来年に映画化が決定しているとのことです!
※原書イメージ
▲『アントマン:シーズンワン』
トム・デファルコ[作]
オラシオ・ドミンゲス[画]
定価:本体2,000円+税
●1月28日頃発売予定●

そこで、今回はこのアントマンに焦点を当てた作品である、『アントマン:シーズンワン』の内容に少しふれながらご紹介したいと思います。

「アメコミ魂」の読者さんはご存知かもしれませんが、あらためて“アントマン”を紹介したいと思います。本名ヘンリー・“ハンク”・ピム、天才科学者。彼が発明した「ピム粒子」によって身体のサイズを自在に変え昆虫を操ることができるパワーを持つヒーローです。

体のサイズを縮小してしまうと、力もそれに伴い弱まってしまうのではないかと思われがちですが、そこは力が強化され、体のサイズを縮小できるという能力になります。また、昆虫を操る方法は彼が着用する、サイバネティック・ヘルメットを通して昆虫と会話ができ、昆虫に命令を下して敵を攻撃させることができます。

そして、なんとハンクアベンジャーズの創立メンバーの一人でもあります!
そんなアントマンの誕生秘話に迫る、本書のあらすじをご紹介します。

妻を殺害され、非難される父を持ち、ライバルからはずかしめられて、安い賃金で働かされる科学者ハンク・ピム――。この男こそが、アベンジャーズのオリジナルメンバーであり、アントマンとして活躍する以前のハンクの姿である……。彼は一体どのようにして、苦悩を乗り越えアントマンという地球上最も強いヒーローの一人として立ち上がったのだろうか?

このように、悲劇に見舞われ、不安定な精神状態のなか、同じく科学者であった亡き妻が残してくれた発明品である、昆虫とコミュニケーションする装置というアイデアをかたちにし、ヒーローとなっていく過程が描かれております。

そして、そんな彼を取り巻く本書の登場人物も簡単にご紹介します。

ウォーレン・ピム
 ハンクの父親で、頑固なガミガミ屋だが、内心ではいつも息子を気にかけている。

エッグヘッド
 天才科学者にして、国際的科学企業エッグヘッド・イノベーションズ社の社長。
 ハンクの発明した「ピム粒子」に注目し、彼を科学者としてエッグヘッド社に招く。

ビリー・フォスター
 若き科学者。エッグヘッド社でハンクの助手として働く気のいい青年。

有能なビリーと実験を繰り返しながら、「ピム粒子」の実用性と妻の発明品をかたちにしていくハンク。そこには、正義感あふれるヒーローの誕生を見ることがきます。

アリとコミュニケーションを取るという能力も、とてもユニークで、羽アリの背中に乗って移動したり、何百という数の大群で襲いかかるという攻撃方法も可能です。
そして、あちこちに生息しているという特徴を利用し、特定の人物を探すときも、そのイメージを近いアリから遠方のアリへと次々に伝達していくことで、容易に行うことができます。
セキュリティが厳しい場所への潜入も、虫の大きさでは遮られることなく進入できます。

このように、アリや昆虫を自由に操れるという能力、実はかなり強力であることが分かります。

また、アントマンというヒーローですが、ハンクは初代であり、アントマンと名乗ったヒーローは二人目として、スコット・ラングがいます。彼は娘の命を救うために、初代からコスチュームを盗み、体のサイズを縮小し、アリを操るという同じ能力で活躍しました。

一時はファンタスティック・フォーに参加しており、その後アベンジャーズに加入しました。彼はチームの主要メンバーではあったものの、精神錯乱状態になったスカーレット・ウイッチが仲間を攻撃した際に、爆発に巻き込まれて死亡してしまいます。

ハンク自身はと言えば、「ピム粒子」を使ってジャイアントマン、イエロージャケット、二代目ワスプなどど改名し複数の名前を名乗り、初代ワスプであるジャネット・バン・ダインと様々な苦難を乗り越えた末、二人は結婚します。しかし、ハンクの不安定な精神状態が原因で、離婚することになります。

自らの発明品をもとに、アントマン以外のさまざまなヒーローとしても活躍するハンク
ぜひ本書をお手に取っていただき、彼のオリジンである、アントマンとしての誕生秘話を目撃してください!

さらに本書の巻末には、メインエピソードに加え『アベンジャーズ・アカデミー』#1も収録されています。

アベンジャーズ・アカデミーとは、アベンジャーズ設立メンバーであるハンク・ピムが、チームの伝統を受け継ぐべく創設した地球最強の次世代チームであります。
ピムはベテラン勢を率いて、明日を担う若者たちを導いて行くというストーリーになっており、様々な能力を持った若者がキャプテン・アメリカやソーに続くヒーローを目指す姿が描かれております。

こちらも、メインストーリーの『シーズンワン』とはまた異なった雰囲気を楽しんでいただければと思います。

『アントマン:シーズンワン』2015年1月28日頃、発売予定です。ただいま絶賛予約受付中!
映画公開より一足先に、この一風変わったスーパーヒーローに注目していきましょう!

それではまた次回に。


(文責:渡辺直経)