2013年6月17日月曜日

『サイボーグ009 USAエディション』発売記念プレゼント

※壁紙プレゼントは2013年9月29日(日)で終了いたしました。

こんにちは。

今回はいよいよ発売まで約1か月となった、『サイボーグ009 USAエディション』についてご紹介させていただきます!

以前のブログに書いたように、原作は日本を代表する巨匠マンガ家、石森章太郎先生。
『仮面ライダー』、『秘密戦隊ゴレンジャー』、『幻魔大戦』、『がんばれロボコン』……。生み出された作品のごくごく一部を挙げていくだけでも、その凄さは伝わってきます。そして、これら数多くの名作・傑作を著した石森先生にとっても、『サイボーグ009』は長年描き続けてきたライフワーク的な作品であったといいます。

連載がスタートしたのは、1964年7月19日。
謎の組織ブラックゴースト(黒い幽霊団)によって新時代の戦争兵器として改造された、9人のサイボーグ戦士(ゼロゼロナンバー)達の物語は、エンターテインメントとしての高い完成度と、作品の深くに込められたメッセージ性によって絶賛を呼びました。

その作品の魅力は誕生から約半世紀が過ぎた今でもまったく色褪せることはありません。1998年に石森先生が逝去された後にも、昨年公開された映画『009 RE:CYBORG』(現在、DVD、Blu-ray発売中)や、クラブサンデー(http://club.shogakukan.co.jp/book/detail-book/book_group_id/16/)でWEB連載中の『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD'S WAR』(現在、コミックス1-2巻発売中)のように新たな『サイボーグ009』が生み出されているのです。アメリカン・コミックス版として生み出された本作も、その新しい『サイボーグ009』の一つといえます。

なぜ、『サイボーグ009』はこれほどまでに支持される作品となりえたのか?
それは、やはり9人のサイボーグ戦士達のキャラクターが、何より魅力的だからだろうと私は思います。そこで、本作『サイボーグ009 USAエディション』の表記を元に、彼らのことを簡単に紹介いたします。
【001/ゼロゼロワン】
イワン・ウイスキー
ロシア出身。
人間の脳の利用されていない下層域を活用して、サイコキネシス、テレパシー、ESPをはじめとする数々の超能力を操ることができる。
 ↓
超能力を駆使する赤ちゃん。原作では、一か月のうち15日間起きて、15日間眠り続けるというサイクルで活動しています。アメコミ版のイワンが乗っている乗り物はいったい!?

【002/ゼロゼロツー】
ジェット・リンク
ニューヨーク出身。
内蔵型の高速ジェット推進システムを装備していて、最高速度マッハ5で飛行することができる。
 ↓
両脚に内蔵されたシステムを使って猛スピードで飛行する、熱い男です。アメコミ版でも大活躍!

【003/ゼロゼロスリー】
フランソワーズ・アルヌール
フランス出身。
高度に強化された鋭敏な感覚を備えている。信じられないほど遠方の物や音を見聞きすることができ、また音波を増幅して発射する能力に長けている。
  ↓
原作では、001を除けば生身に最も近いサイボーグです。仲間たちの“目”と“耳”の役目を果たしますが、戦いを好まない心優しい女性です。アメコミ版ではバリバリの武闘派……になるわけはありませんね(笑)。やはり、優しい心を持った素敵な女性ですよ。 

【004/ゼロゼロフォー】
アルベルト・ハインリヒ
ドイツ出身。
人間兵器。右手は小型のマシンガンに改造されており、左手にはかみそりのように鋭い刃が装着されている。両脚のひざから下は、ミサイルを発射できるシリンダーになっている。
  ↓
まさに全身兵器! 原作では、ゼロゼロナンバー達のなかでも、ひと際ロボットに近い身体に改造されていました。強さと悲哀をあわせ持った人です。アメコミ版でも頼れる仲間です。

【005/ゼロゼロファイブ】
ジェロニモ・ジュニア
米国南西部出身。
男性50人分を超える怪力に強化されている。ほとんどの兵器類に耐えられる人工装甲皮膚を持つ。
  ↓
肉弾戦に優れる、怪力無双のサイボーグ。しかし、原作でもアメコミ版でも、“気は優しくて、力持ち”なのです。

【006/ゼロゼロシックス】
張々湖(ちゃんちゃんこ)
中国出身。
超高温火炎放射能力を持ち、口から炎を放つことができる。
  ↓
中華料理のコックであり、仲間たちの“胃袋担当”。そして、007とともに“ユーモア担当”でもあります。もちろん、火炎も超強力(料理にも便利)!

【007/ゼロゼロセブン】
グレート・ブリテン
英国出身。
顔の細胞構造を変えることのできるカメレオンのような機能と、身体の分子形状を変える能力を持つ。
  ↓
元役者であり、サイボーグとしての能力も“変身機能”。原作では、ヘソを押すと変身することができ、鳥などに変身すれば空を飛ぶことも可能。アメコミ版でもユーモアあふれる性格です。

【008/ゼロゼロエイト】
ピュンマ
アフリカ出身。
機械の肺により水中で呼吸することができ、また深海の水圧にも耐えることができる。信じられないほど狭い空間を通り抜けることができる。
 ↓
水中で最高の力を発揮するサイボーグ。アメコミ版ではブラックゴーストに誘拐される前は、祖国で“自由の戦士”をしていました。原作同様、真面目な好青年です。

【009/ゼロゼロナイン】
島村ジョー
出身国不明。
信じられないような強さと衝撃への耐性、対内酸素供給機能、それに赤外線視覚を備えている。奥歯の加速スイッチを押すことで周りのあらゆるものが完全に静止しているように見えるほどの超高速で移動することができる。
 ↓ 
『サイボーグ009』の主人公。アメコミ版では物語のなかで次第に出自が明かされるため、出身国は不明とさせていただきます。ゼロゼロナンバーたちの研究成果をもとに改造されたため、仲間たちのなかでは最も高い機能を持つサイボーグです。そして、特筆すべきは“加速装置”の存在。超スピードでの戦闘は圧巻のひと言!


ここまで読んでいただければお分かりのように、それぞれのキャラクターがそれぞれ個別の能力(機能)を持っています。たとえ敵のサイボーグ達に個別の能力が劣っていても、9人が力を合わせることで、立ち向かうことができる。それが、彼らの魅力です。

こういった部分、いわゆるアメコミヒーロー達に似ていませんか?
多くのアメコミヒーローたちも、個別の能力や技能を持ち、チームを組んで、力を合わせて戦っています。本作の主人公達もとてもヒーロー的であり、アメコミとしてもまったく違和感がありません。それゆえ、従来の『サイボーグ009』ファンはもちろん、アメコミファンの皆様にも大いにお楽しみいただける作品となっています。発売まで、あと約1か月。楽しみにお待ちください。


しかし、「1か月も待ちきれない!!」とおっしゃる皆様のために、今回、特別に各種壁紙をプレゼントいたします。パソコン(PC)に、スマホに、その他にと、ぜひご活用ください!!
(※スマホの画面サイズが分からない方は、「スマホ壁紙サイズ一覧(非公式)」をご参照ください)

◆PC用壁紙
・1:1440×900
・2:1280×1024

◆スマートフォン用壁紙①(Android)
・1:960×800
・2:960×854
・3:1080×960
・4:1440×1280
※非公式「スマホ壁紙サイズ一覧」

◆スマートフォン用壁紙②(iPhone)
・1:iPhone5
・2:iPhone4/4S

facebook用ヘッダー画像
twitter用ヘッダー画像

※壁紙プレゼントは2013年9月29日(日)で終了いたしました。


(文責:佐藤学)

2013年6月3日月曜日

基礎から始めるアメコミ講座【3】

こんにちは!

前回に引き続き、「基礎から始めるアメコミ講座【3】」をお送りします。

このブログ、ページビューのほとんどは当然日本からなのですが、意外にもアメリカやフィリピン、ロシアなどからも見ていただいているようですね。ありがとうございます!

それでは、今回は「アメコミは誰のものか?」をテーマにしたいと思います。


◆日本のマンガの権利者
アメコミの権利、つまりは著作権を持っている者は誰なのでしょうか? それを知る前に、まず日本のマンガの事情を知ると違いが分かりやすくなります。

日本のマンガの場合は、著作権は著者=マンガ家さんが持っています。また、例えばそのマンガに原作者がいる場合には、原作者も著者の一人であり、著作権を持っている権利者となります。そのように、著者が複数人いる場合には、基本的にその全員が著作権者になります。

さて、「著作権を持っている」というのは、どういうことでしょうか?

例えば、ある作品を映画化やドラマ化したいとか、作品に出てくるキャラクターのグッズを作りたいとか、人気があるので続編や番外編を作りたいとか、そうした作品に関わるすべてのことを、著作権者の了解なしに行うことはできません。つまり、著作権を持ってる著作権者のみが、作品に関わる物事を決定することができるわけです。当然、それ以外の者が、自分が著作権を持っていない作品の続編や番外編を勝手に作ることはできません。

では一方で、出版社はどんな立場なのでしょうか?

その作品を発売した出版社が持っているのは、「出版権」という権利です。これは文字どおり「その作品を出版することができる権利」であり、著作権とは違います。例えば編集者という立場で作品と深く関わっていたとしても、出版社は著者ではないので、著作権は持っていません。時に、出版社が主体となって作品の映画化やドラマ化、キャラクターグッズの作成などを行っているように思われる場合があるかもしれませんが、前提として、あくまで著作権者=著者の了解を得たうえで、作業を委託されて行っているというわけです。


◆アメコミの権利者
ところがアメコミの場合、事情はまったく違います。アメコミの作品やキャラクターの権利は、基本的にその作品を刊行する出版社が持っています。

出版社が著作権者なのです(出版社によって例外もあります。それについては、また別の機会に!)。そのため、ある作品を映画化やドラマ化したいとか、作品に出てくるキャラクターのグッズを作りたいとか、人気があるので続編や番外編を作りたいということが、出版社の権利として実行することができるというわけです。

ここで特に重要なのは、出版社が自由に続編や番外編を作れるということだと私は思います。以前、「基礎から始めるアメコミ講座【1】」で書いた、「アメコミの歴史の長さ」の秘密がここにあるのです。

著者が著作権を持っている日本のマンガのストーリーは、色々な事情でその著者が作品を描かなくなった時点でほとんどがストップしてしまいます。なかには他の著者に引き継がれ、描かれ続けていく作品も存在しますが、マンガ界全体から見るとかなり例外的といえます。作品自体は重版や再販などもされていきますが、著者以外の手で続きが作られていくことはほとんどありません。

しかし、アメコミの場合には、出版社が続きを出そうとする限り、同じキャラクターの作品を永遠に出し続けることができます。いつでも、その時代のライターが、その時代の読者を楽しませるためのストーリーを練り上げ、その時代のペンシラーやアーティストたちが、その時代の読者を魅了する最高のアートを描く。そうすることで、アメコミのキャラクターたちは、日本のマンガでは考えられないほど長い期間にわたって、描き続けられてきたのです。


さて、ここで話題に上げるのは2回目となりますが、そのアメコミの歴史の先頭に立つのは“スーパーマン”です。1938年に生まれたスーパーヒーローは、世界のほとんど誰もが知るキャラクターとなり、今年で誕生から75周年を迎えました。

読者によって好きなキャラクターや物語はそれぞれだと思いますが、アメコミを読んでいく上では、やはりスーパーマンの作品を外すわけにはいきません。しかし、75年という長い歴史(2013年現在)のなかでは、様々なライターが様々なストーリーを書き、スーパーマンも様々な変遷をたどっていきました。その中から、「どの作品を読んだらいいのかわからない」という方も多いだろうと思います。

実は、そんな読者の皆さまにちょうどぴったりの作品を、先日たまたま(笑)小社より刊行いたしました。編集を担当した者として、本音で紹介させていただきます。少しでも気になったことがありましたら、ぜひお買い求めください。きっと気に入っていただけるはずです!
『スーパーマン・フォー・オールシーズン』
ジェフ・ローブ[作]/ティム・セイル[画]
◆市場在庫のみ(2016年現在)◆
スーパーマンを語るためには、これを読まねば始まらない。若き日のクラーク・ケント/スーパーマンの成長を描いた感動作! このカバーのイラストを見て、「絵がかっこよくないな……」と第一印象で感じられた方がいらっしゃるかもしれません。そういった方は、おそらく中身の本編を見ても、同じ印象だと思います。なぜ、こんなことをわざわざ書くのかというと、私自身の第一印象がそうだったからです。

誤解しないでいただきたいのは、作画を担当したティム・セイルは素晴らしいアーティストであるということです。彼は名ライターのジェフ・ローブとたびたびコンビを組む実力派であり、弊社でも彼らがコンビを組んだ別の作品『キャットウーマン:ホエン・イン・ローマ』を刊行しています。

『キャットウーマン~』については、アートも本当に魅力的に感じ、この作品で私はキャットウーマンが大好きになりました。ただ、ティム・セイルの絵は作品によって印象が変わることも多く、本作のアートに関しては、私は上記のような印象を持ちました。

しかし、内容を把握しながら本書を読んだ時、印象が一気に変わりました。
微妙かも……と思っていたアートの方向性が気にならなくなっていたのです。本書は、スーパーマンの正体であるクラーク・ケントが、スーパーマンとしての活動を始めたばかりの初期のエピソードを描いた作品です。中心となるのは、人知を超えたスーパーヒーローの活躍ではなく、一人の“人間”の成長です。普通の人間と同じように悩み、迷いながら進んでいくクラークの姿は共感性に満ちており、特に彼を立派に育て上げた義両親との関係には、心を震わせる素敵さがあります。

また、故郷の田舎町でともに育った幼馴染の少女、ラナ・ラングとの淡い恋もとても魅力的に描かれています。どこか牧歌的で郷愁をさそうような作品ですが、同時にエンターテインメントとしての側面もしっかりと持っている作品です。読み終えると、ストーリーとアートが絶妙にマッチして、作品の魅力となっていることに気づきました。そしてきっと、この作品を読めば、75年もの間スーパーマンが愛され続けてきた秘密の、その根っこの部分が分かるのではないかと思います。「アメコミっていいな」って、しみじみと思わせてくれる作品です。ぜひ第一印象を超えて手にとってくださる方が増えてくれたらと願っています。


●「アメコミ魂」関連記事●
●基礎から始めるアメコミ講座【1】
●基礎から始めるアメコミ講座【2】


(文責:佐藤学)